こんにちは。
ネギ侍と申します。
(Twitter:@NgPKHo1O)
今回は私の好きなゲームの一つである、ファイアーエムブレムエンゲージ(FEエンゲージ)に関する記事となります。
(※本編のネタバレを含みます)
今回の記事は、FEエンゲージの本編攻略におけるヴェイルの運用方法についてまとめていきたいと思います。
尚、この記事で使用しているデータなどは以下のサイトを引用しています。
・ファイアーエムブレムエンゲージ完全攻略本(徳間書店)
・https://www.pegasusknight.com/wiki/fe17/
この記事は以下の項目から構成されています。
【1】導入
【2】運用方法考察
【3】総括
【1】導入
ヴェイルは22章で戦闘開始直後に自動加入します。初期兵種は専用職”邪竜ノ娘”であり、装備武器は邪竜専用武器の魔道書”オヴスキュリテ”とヴェイル専用の魔法短剣”ミセリコルデ”です。22章以降は出撃枠が14に広がるため、21章加入のモーヴと共に即戦力ユニットとして編成に組み込む方も多いと思います。DLC無しの場合はリュールと同じく貴重な竜族兵種で加入してくれるので、これまでリュールが担ってきた役割(主にカムイによる竜脈要員)をそのままヴェイルに引き継げるのも扱いやすい点だと思います。また、初期SPを2500所持しているため、スキル継承等も比較的しやすい点も優れています。
ヴェイルが加入してからは外伝を後回しにしていない限りは本編23
~26(終章)章、マルス外伝、リュール外伝を残すのみとなっている場合も多いと思います。加入時のレベルも35であり残されたマップも僅かとなれば、加入後に育成を行う場合はそれなりに工夫する必要があるかと思います。例えば、マルス外伝で増援として無限に湧いてくる”虚無の呪い”持ちのドラゴンナイトを相手にエンゲージカウントを稼いで、セリカのリカバーやミカヤの”増幅”×リカバー、セネリオのマジックシールドを駆使して経験値を稼ぐなどです。これらの作業は膨大な時間を要する上、”虚無の呪い”を持ったドラゴンナイトをひたすら狩続けることを強いられるため簡単にお勧めはできませんが、こうした長時間の稼ぎが苦にならない方はチャレンジしてみると良いと思います。もし私がこの方法で経験値稼ぎを行う場合、”邪竜ノ娘”はLv.40が上限となるためチェンジプルフ2つを使用してあらかじめ「邪竜ノ娘Lv.35 →(適当な上級職)→ 邪竜ノ娘Lv.21」にしておくと、レベルアップ19回分の余裕ができます。尚、後に記載しますが、ヴェイルは個人成長率・専用職の成長率を合わせても体格成長率が0%であるため、体格を稼ぐには”星玉の加護”が必須となります。
今回の記事では『ヴェイルの育成』に関しては一旦置いておき、ヴェイルを即戦力として活用する場合の運用方法を考えていきたいと思います。よって、今回の記事では『ヴェイルを専用職”邪竜ノ娘”で運用する』場合を想定した内容でまとめていきます。
話を進める上で、ヴェイルの基本情報を整理していきたいと思います。
(1)個人スキルについて
以下の表に、ヴェイルの個人スキルと武器素質、専用職”邪竜ノ娘”の兵種スキルをまとめます。
個人スキル |
【邪竜の救済】 隣接している味方が与えるダメージ+1、受けるダメージ-3 |
||
|
|||
素質 |
天性素質:魔道 初期素質:短剣 |
||
”邪竜ノ娘” 兵種スキル |
【邪竜気】 ターン開始時自身のエンゲージカウント+1 |
ヴェイルの個人スキルはリュールの個人スキルの効果を入れ替えたものとなっており、敵の火力が高くなる22章以降で非常に有効な効果を持ちます。天性素質が魔道であるため、今回の記事では細かく触れませんが、ハイプリーストで魔道書Aまで使用できるようになります。専用職”邪竜ノ娘”の兵種スキルは貴重なエンゲージカウント促進効果を持ち、何もしなくてもターン経過で自動的にエンゲージカウントが回復していきます。この兵種スキルの存在により、後にまとめる紋章士カムイとの組み合わせをより強力なものにしてくれます。
個人スキル・兵種スキル共に即戦力キャラとして申し分ない性能を持っていると言えます。
(2)支援効果について
以下の表に、ヴェイルが相手に与える支援効果と支援相手をまとめます。
支援度 |
命中 |
回避 |
必殺 |
必殺回避 |
S |
15 |
0 |
0 |
20 |
A |
15 |
0 |
0 |
10 |
B |
15 |
0 |
0 |
5 |
C |
10 |
0 |
0 |
5 |
さらに、以下の表にヴェイルが支援相手から受けることができる支援効果をまとめます。表中には「支援度:Sの効果」も記載されていますが、支援Sは主人公のみ存在するため、実質ヴェイルが受けることが可能な効果は支援度:Aまでとなります。各ユニットの支援効果として参考にしていただければと思います。
ユニット |
支援度 |
命中 |
回避 |
必殺 |
必殺回避 |
【① バランス型】 |
|
|
|
|
|
リュール シトリニカ メリン |
S |
10 |
5 |
6 |
5 |
A |
10 |
5 |
3 |
5 |
|
B |
10 |
5 |
3 |
0 |
|
C |
10 |
5 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
【② 必殺型】 |
|
|
|
|
|
クラン ディアマンド ミスティラ セアダス |
S |
10 |
0 |
12 |
5 |
A |
10 |
0 |
6 |
5 |
|
B |
10 |
0 |
3 |
5 |
|
C |
10 |
0 |
3 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
【③ 必殺回避型】 |
|
|
|
|
|
アイビー パンドロ |
S |
15 |
0 |
0 |
20 |
A |
15 |
0 |
0 |
10 |
|
B |
15 |
0 |
0 |
5 |
|
C |
10 |
0 |
0 |
5 |
|
|
|
|
|
|
|
【④ 命中型】 |
|
|
|
|
|
(なし) |
S |
30 |
5 |
0 |
0 |
A |
20 |
5 |
0 |
0 |
|
B |
15 |
5 |
0 |
0 |
|
C |
15 |
0 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
【⑤ 回避型】 |
|
|
|
|
|
アルフレッド オルテンシア |
S |
10 |
20 |
3 |
0 |
A |
10 |
10 |
3 |
0 |
|
B |
10 |
5 |
3 |
0 |
|
C |
10 |
5 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
【⑥ 命中のみ】 |
|
|
|
|
|
モーヴ エル セレスティア グレゴリー マデリーン |
S |
10 |
0 |
0 |
0 |
A |
10 |
0 |
0 |
0 |
|
B |
10 |
0 |
0 |
0 |
|
C |
10 |
0 |
0 |
0 |
恐らくリュールに次いで多い計16人と支援があるため、リュールと共に編成の全ユニットと支援を組める状態にすることも可能です。ヴェイルの個人スキルと合わせると”デュアルサポート”(隣接する味方との支援レベルが高いほど回避がアップする、最大+90)スキルと相性が良いと思います。特にモーヴや邪竜の章加入ユニット達は支援効果が絶望的に弱いので、ヴェイルはかなり貴重な存在と言えます。参考までに、”デュアルサポート”は支援が発生しないユニットと隣接しても回避+5の効果があるようです。
少し脱線しましたが、ヴェイルの支援関連は自身が与える支援効果含めて比較的優秀と言えます。
【2】運用方法考察
運用方法を考察していく前に参考として、全紋章士のシンクロ補正を以下の表にまとめます(絆レベル20の時)。
|
HP |
力 |
魔力 |
技 |
速さ |
守備 |
魔防 |
幸運 |
体格 |
移動 |
|
3 |
|
4 |
4 |
|
|
|
|
|
|
シグルド |
|
|
|
4 |
|
4 |
|
|
3 |
1 |
|
3 |
5 |
|
|
|
4 |
|
|
|
|
|
|
4 |
|
|
|
5 |
6 |
|
|
|
ロイ |
10 |
6 |
|
|
|
|
3 |
|
|
|
リーフ |
7 |
|
|
|
|
3 |
|
|
5 |
|
リン |
|
|
|
4 |
5 |
|
3 |
|
|
|
|
|
|
5 |
4 |
|
|
6 |
|
|
|
アイク |
7 |
4 |
|
|
|
5 |
|
|
|
|
ベレト |
|
|
3 |
|
3 |
|
|
12 |
|
|
カムイ |
15 |
|
4 |
|
|
|
3 |
|
|
|
エイリーク |
|
|
3 |
4 |
|
|
|
10 |
|
|
(以下DLC ) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
三級長 |
|
5 |
|
4 |
|
3 |
|
|
|
|
チキ |
10 |
|
|
|
|
4 |
|
10 |
|
|
|
4 |
|
|
|
5 |
|
|
3 |
|
|
ヴェロニカ |
|
|
5 |
|
|
|
4 |
6 |
|
|
セネリオ |
|
|
4 |
3 |
|
|
5 |
|
|
|
カミラ |
7 |
|
|
|
5 |
|
4 |
|
|
|
クロム/ルフレ |
|
3 |
(10) |
5 |
4 |
|
|
|
|
|
(1)”邪竜ノ娘”の成長率やステータス変化について
以下の表にヴェイルの個人成長率、兵種成長率、ステータス初期値と上限値をまとめます。
|
成長率 |
ステータス |
|||
個人 成長率 |
邪竜ノ娘 |
初期値 (内部Lv.34) |
上限値 |
||
兵種 |
兵種+個人 |
||||
HP |
40 |
10 |
50 |
35 |
48 |
力 |
25 |
10 |
35 |
20 |
35 |
魔力 |
45 |
25 |
70 |
26 |
51 |
技 |
35 |
10 |
45 |
24 |
36 |
速さ |
30 |
5 |
35 |
23 |
32 |
守備 |
25 |
10 |
35 |
17 |
25 |
魔防 |
35 |
25 |
60 |
29 |
44 |
幸運 |
20 |
0 |
20 |
18 |
28 |
体格 |
0 |
0 |
0 |
7 |
11 |
合計 |
255 |
95 |
350 |
164 |
262 |
ヴェイルの成長傾向は魔法方面がしっかり伸びていきます。各ユニット毎に上限の変動値が-3~+3の間で設定されていますが、ヴェイルはシトリニカ、グレゴリーと並んで魔力+3の最大変動値が設定されているのが特徴です。邪竜ノ娘の魔力上限値はセイジと同じ値になりますが、竜族兵種は兵種基礎値が共通して抑えめになっているため、初期値に関しては汎用職の方が高めとなります。したがって、邪竜ノ娘で運用する際はやや数値で劣る部分を紋章士の性能と竜族のスタイルボーナスでカバーしつつ運用していくのが理想と言えます。
ステータスで注意点があるとすれば、初期装備武器”オヴスキュリテ”の重さが12であるため体格を補正しなければ攻速が5落ちてしまい、速さ上限が最低のジェネラルにすら追撃を取れなくなってしまうことにあります。専用の短剣”ミセリコルデ”であれば重さ6であるため速さは保たれますが、初期威力では火力が足りずに一回の戦闘で倒しきることが難しくなります。したがって、オヴスキュリテを積極的に扱う場合は”攻速”を、ミセリコルデの場合は錬成強化と刻印付与が補強ポイントになると思います。
こうした背景からも、ヴェイルと各紋章士の組み合わせに関する考察は必要不可欠だと思われるため、次の節で詳細をまとめていきたいと思います。
(2)ヴェイル(邪竜ノ娘)と各紋章士との相性について
以下の図に、私個人の意見としてヴェイルと相性の良い紋章士の組み合わせをおすすめ度順にまとめます。尚、”おすすめ度”の数値に関しては
5・・・24時間365日使える
4・・・積極的にエンゲージ発動したい(ここまででほぼ間違いは無い)
3・・・無難(キラリと光る何かがある)
2・・・できれば他に回したい
1・・・避けましょう
といった評価となります。もちろん個人的主観に基づく評価であるため、人によって多少ズレはあると思いますので、あくまで一例としてお考えいただければと思います。
各紋章士の詳細について、加入順にまとめていきます。
・マルス(おすすめ度:2)
自分から攻撃する物理アタッカー向けの性能をしています。本編中でヴェイルが何度かシンクロした状態で敵対してくる組み合わせなので、その印象が強いかもしれません。ヴェイル×マルスの魅力はエンゲージスキル”神速”によって自身の速さに関係なくダメージ50%の追撃を発生させることができ、ブレイクをとれた場合は”たたみかけ”による追撃発生、エンゲージ技”スターラッシュ”を通常7回攻撃のところを9回攻撃可能というように、連続攻撃を可能とする点にあります。特にヴェイルは速さ初期値が低く、そのままではジェネラルくらいにしか追撃が出せませんが、マルスのシンクロ補正とスキルによって追撃を発生できる敵が増やせます。しかし、いくら追撃を出せても元々の攻撃力が高くなければ大したダメージを出せないため、できればマルスは他の物理攻撃メインの兵種に回すことが好ましいです。ヴェイルをソードマスター運用するなど、他の兵種に変更した場合は使用感が大きく変わるため、どちらかといえば玄人向きな組み合わせかと思います。
・シグルド(おすすめ度:3)
移動力の高さと”再移動”により行動範囲が非常に広い紋章士です。シグルドを装備するだけで移動力が+1され、エンゲージ発動後はエンゲージスキル”迅走”により更に移動が+5されますが、竜族ボーナスによってさらに+1されるため、エンゲージ発動中は12マス(ブーツ使用により最大14マス)移動可能となります。シグルド装備の場合は”再移動”が標準装備されているため動かしやすく、”再移動”継承の必要も無いため2枠のスキル自由枠をより有効に使えるメリットがあります。
シンクロ補正で体格が+3されるため”オヴスキュリテ”の攻速落ちも-2まで抑えられ、”速さ+”スキルなどと組み合わせることで追撃範囲も広がります。もう一枠は火力アップ系のスキル(魔力+スキルなど)や”デュアルサポート”や”命中+”といった自身の戦闘力向上系統のスキル、”引き戻し”や”七色の叫び”といったサポート系など、好みに合わせたカスタマイズ性に優れた運用が可能となります。”再移動”を重視しない人にとってはあまり強みを感じないかもしれませんが、このスキルがあるだけでだいぶ動かしやすくなるためオススメです。
欲を言えばエンゲージ技”オーバードライヴ”に使える武器を自前で用意できれば良かったのですが、それを抜きにしてもヴェイルと組ませて腐ることはほとんど無いため「おすすめ度:3」としました。
・セリカ(おすすめ度:4)
ヴェイルを攻撃的な運用する際におすすめの紋章士です。魔道書メインでの運用に向いていて、シンクロ補正による魔力+5に加えて”共鳴の黒魔法+”によって魔道書での攻撃にダメージ+3を上乗せできるためかなりパワーがあります。特に異形特効効果を持つエンゲージ武器”エンジェル”が使いやすく、終盤の敵はほぼ異形兵であるため出番はかなり多いです。この武器は比較的低コストで錬成強化しやすい点も特徴として挙げられ、『紋章士の間』で威力を1段階強化することで「威力:6 → 10」となり、対異形兵に対して大幅に火力を上げることができます。
特筆すべき点として、竜族ボーナスが乗ったエンゲージスキル”重唱”が非常に使いやすいことです。”重唱”は「ダメージ50%の魔法攻撃による戦闘を2回行える『重唱』コマンドが使用できる」という効果ですが、竜族ボーナスによって「射程+1」の効果が乗ります。したがって、”重唱”による雷系魔法によって最大周囲4マス以内の敵が射程圏に入ります。セアダスの踊りによる再行動と”竜呪”によって、一気に4体の敵にデバフ効果をかけることも可能です。もちろん、一度デバフをかけた敵を自身で倒しても良いですし、”速さの吸収”を持った味方ユニットのエサにすることも有効です。また、ヴェイル自身物理耐久力があまり高く無いため、通常攻撃では敵の2射程物理武器による反撃をケアする必要がありますが、こうした場合に”重唱”によって敵の射程外から一方的に攻撃できるようになるため、射程が伸びる効果はかなり貴重だと言えます。
『導入』部分で少し触れましたが、セリカのエンゲージ武器”リカバー”は獲得経験値量が大きい回復杖であるため、23章の隕石や25章マップギミックのビームによる攻撃で傷ついた味方を回復して経験値を稼ぐ、といったように育成面でも貢献できます。
エンゲージ発動中の恩恵があまりにも大きいことから”おすすめ度:4”としました。
・ミカヤ(おすすめ度:5、22章ではヴェイルに装備推奨)
私が過去に投稿したクリアメンバー紹介記事を見てくださっている方にはお馴染みかもしれませんが、一般的にあまり目にしない組み合わせかと思います。この組み合わせの最大の魅力は、DLCの有無に関わらず”即戦力ユニット”として簡単に完結する点にあります。
はじめに、ヴェイルが加入する22章はヴェイル自身の身支度を戦闘前にできない上、支援なども上がっていないため攻撃の命中も中々安定せず、特にルナティックになると22章開始時は戦力として計算しにくい状態です。
ところで、この22章の特徴は各所に散らばった指輪を回収していくマップとなっていますが、回収した指輪の紋章士とエンゲージを発動することができないため、基本的にはシンクロ補正とシンクロスキルを武器に戦っていく他ありません。ミカヤに関してはエンゲージを発動できないことから”増幅”を発動できず、メリットといえば”杖使い”によって杖を使用可能となることくらいになります。よって、戦闘開始位置から比較的近場にあるミカヤをヴェイルに回収させることで即時杖Cまで使用可能になるため、ライブ・リライブ・リブローといった回復、アイスロックによる敵の進路妨害のようなサポートに回ってもらうことで出撃枠14人を余すことなく有効に運用できます。ヴェイルが回収した紋章士の絆レベルは全員1である上にエンゲージを発動できないため、こうした状況下で最も効率的な運用ができるのは間違いなくミカヤと組ませた場合であるといえます。
22章以降でミカヤと組ませる場合のお勧めのスキル構成は
・再移動(シグルドより継承、必要SP1000)
・信仰Lv.5(ミカヤより継承、必要SP1000)
以上2つであり、初期SPで両方継承可能な上、”信仰Lv.5”取得のために上げたミカヤとの絆レベルも無駄にならないため、全体的に見て育成コストがかなり少なくなります。”信仰Lv.5”は「HP回復量+15、杖の命中+30」の効果を持つため主に妨害杖(ドロー、フリーズなど)の使用をサポートする目的で継承しますが、比較対象としてベレトから継承可能な”天刻の拍動+”(50%の確率で外れた攻撃が命中する。幸運が高いとさらに確率が上がる)があります。”天刻の拍動+”を継承するためにはベレトと絆レベル18まで上げる必要があり、肝心の効果発動率に関してはヴェイルの幸運が低いことから、ミカヤの補正と合わせても”天刻の拍動+”発動確率が80%にも届かないため戦略として計算しにくいと言えます。また、ミカヤと組ませた場合の基本的な運用としては攻撃より杖を使う頻度の方が多くなるため、通常攻撃でも発動する”天刻の拍動+”の恩恵がやや薄くなります。一方で、”信仰Lv.5”は杖命中そのものを上げるためヴェイルの初期値の状態でもかなり命中が安定します。回復量上昇効果もバカにならず、範囲効果を持つ代わりに回復量が少ない”リザーブ”でも味方を十分回復でき、同時に自身のエンゲージカウントを1発で回収する、といった動きもできるようになります。加えて、ミカヤのエンゲージスキル”増幅”の竜族ボーナスは「杖の射程+1」であるため、回復・妨害杖ともにかなり使いやすいといえます。
仮に攻撃に回る場合でも、重装・騎馬特効を持つ軽量・高命中魔法”セイニー”がかなり使いやすく、実際に敵の中には該当兵種がかなり多く配備されているため、セリカの”エンジェル”ほどでは無いものの活用の機会は比較的多いと思います。
総合して、ヴェイルを簡単に即戦力として運用できるだけでなく、エンゲージの発動の有無に関わらず活躍できる点を考慮して「おすすめ度:5」としました。
・ロイ(おすすめ度:3)
継承する場合大量のSPを必要とする”踏ん張り”スキルを標準装備しており、エンゲージスキル”超越”によるステータス補正が竜族ボーナスによって「レベル+6」となるため他のユニットより単純に使いやすいです。
以下の表にヴェイルを”邪竜ノ娘”で運用した場合の”超越”によるステータス変化をまとめます。
|
合計成長率 |
紋章士ロイによる効果処理 |
ステータス補正合計 |
|||
個人+兵種 |
”超越”発動時 (=成長率×6) |
”超越”による変動値 |
”封印の剣” 装備時 |
シンクロ補正 |
||
HP |
50 |
300 |
3 |
0 |
10 |
13 |
力 |
35 |
210 |
2 |
0 |
6 |
8 |
魔力 |
70 |
420 |
4 |
0 |
0 |
4 |
技 |
45 |
270 |
3 |
0 |
0 |
3 |
速さ |
35 |
210 |
2 |
0 |
0 |
2 |
守備 |
35 |
210 |
2 |
5 |
0 |
7 |
魔防 |
60 |
360 |
4 |
5 |
3 |
12 |
幸運 |
20 |
120 |
1 |
0 |
0 |
1 |
参考までに、”星玉の加護”を継承して”超越”を発動した場合はスキルの成長率上乗せ分も計算に含まれることになるため、上記のステータス補正に+1した補正となります。
ロイと組ませると物理攻撃も実用に足るレベルの火力を確保できるため、錬成強化した”はがねのナイフ”や”ぎんのナイフ”なども積極的に使えるかと思います。この場合、エイリークから”月の腕輪”継承もアリだと思います。
ロイと組ませることによって低めなヴェイルの耐久力が保証され、物理攻撃力を大幅に底上げ可能であるために無難な活躍が見込めることから、「おすすめ度:3」としました。ただ、ロイと組ませた場合は自身で無理にエンゲージを発動しなくても十分な性能となるため、リュールの”エンゲージ+”発動要員として位置付けても良いかもしれません。
・リーフ(おすすめ度:3)
体格が低く成長率も0%のヴェイルにとって”体格+5”の補正がかなり大きく、この補正によってちょうどオヴスキュリテの重さを相殺できます。他のHP+7・守備+3の補正もヴェイルの低い物理耐久をカバーしているため、装備しているだけで全く無駄が無い紋章士といえます。HP・守備の補正で物理耐久が+10されるとヴェイルの初期値と合わせて物理防御が合計62になるため、例えば25章のトマホーク持ちベルセルクが攻撃力57であるため、1発耐えることが可能となります(できれば被弾は避けるべきですが)。
エンゲージスキル”即応”の竜族ボーナスで「その戦闘中、命中+30」という効果が付きますが、あまり意識しない方がいいです。リーフの竜族ボーナスで恩恵が大きいのはエンゲージ技”テトラトリック”の「ダメージ120%」の方です。ここでお勧めのスキルはエイリークから継承可能な”優風+”であり、このスキルはエイリークからエフラムに”オルタネイト”で入れ替わることで”勇空+”に置き換わり、「常に与えるダメージ+5」という効果になります。従って、ヴェイルがテトラトリックを放った際に4回の攻撃全てダメージ0だったとしても、”勇空+”を発動していれば竜族ボーナスの「ダメージ120%」も上乗せされて「6 × 4 = 24」ダメージを確定で与えることが可能となります。尚、リュールの個人スキルによる「ダメージ+3」も竜族ボーナス対象となるため「4 × 4 = 16」ダメージが加わります。攻撃時は”勇空+”が有効ですが、”優風+”の「常に受けるダメージ-5」も「急所ずらし++」と相性が良いです。ただ、実際の運用で細かく使い分けるのは中々大変なので、”優風+”を継承する際にはエイリークを装備したユニットでエンゲージを頻繁に発動して”蒼穹+”(常に受けるダメージ-5、与えるダメージ+5)にしておくと良いと思います。エイリーク自体エンゲージを優先して発動する価値が高い紋章士であるため、比較的噛み合いやすいと思います。
色々書いてきましたが、確かに体格を確保してオヴスキュリテなどによる初速の低下を抑えることはできるものの、リーフが持つスキルや補正には攻撃力アップ系の効果は皆無でありヴェイルの攻撃力もそこまで高く無いため、基本的にはリュールの”エンゲージ+”発動要員を想定したスキル構成にする方が良いと思います。エンゲージ+発動中に敵を撃破して”速さの吸収”を発動できれば、エンゲージが切れてリーフとのシンクロ状態に戻った後も速さ上昇分がそのまま継続するため追撃範囲も広がります。
ヴェイルの弱点を補強しつつ、スキル次第ではリーフとエンゲージ状態でも爆発力に期待できることから「おすすめ度:3」としました。
・リン(おすすめ度:2)
ヴェイルの低めな速さを大きく補正できるため追撃範囲が広くなりますが、リンは基本的に自身の力が高いユニットとの相性が良いため、できればヴェイルと組ませることは避けた方が良いと思います。
もしリンとヴェイルを組ませる場合、メインで使用する武器は高威力であることが望ましいため錬成強化したオヴスキュリテやボルガノンが必須だと思いますが、いずれにせよ”体格+4~5”スキルは必須になると思います。体格を補強して初速を確保していなければせっかくのリンの補正が無駄になってしまうためです。
結論として、運用できないことはないですが基本的に他のユニットに回した方がいいと思い、「おすすめ度:2」としました。
・ルキナ(おすすめ度:2)
シンクロ補正に無駄が無い上、”デュアルサポート”を標準装備、短剣によってチェインアタック可能となるため一見相性が良さそうに見えますが、”絆盾”の発動率が竜族ボーナスを踏まえても90%止まりとなってしまうため計算が狂いかねません。エンゲージ技”オールフォーワン”の「チェインアタック命中率100%」という強みはあるものの、ヴェイル加入後の戦闘では”絆盾”の方を重視した方が安定した攻略が可能となるため、仮にルキナと組ませる場合はウルフナイトなどにして騎馬同士で絆盾100%発動させるなどした方が良いです。または、マスターモンクなどの気功兵種にする選択肢もありますが、いずれにせよヴェイルを邪竜ノ娘で運用する場合は他のユニットに回した方が良いと考えます。従って、「おすすめ度:2」という評価にしました。
・アイク(おすすめ度:1)
耐久力に優れる紋章士であり、竜族ボーナスによって”不動”の効果が「回避0になる代わり、受けるダメージ-60%」になりますが、アイクはHPが高いユニット・兵種との相性が良いため、ヴェイルを邪竜ノ娘で運用する場合は結局あまり強みを活かすことができないと思われます。また、エンゲージ武器は重さが最低15でヴェイルの体格の倍以上あり、自前で斧(特に風の大斧)を装備することもできないためエンゲージ技”覇克・天空”の火力もあまり期待できません。よって、アイクと組ませるメリットが大して見つからなかったため「おすすめ度:1」としました。
・ベレト(おすすめ度:4)
それぞれの戦闘スタイルに応じた効果を持ちますが、竜族のユニットが使用する”女神の舞”や”指導”には「1ターンの間7つの基本能力+3」の効果が付与されます。この効果はクロムの”七色の叫び”による応援の効果やセアダスの”特別な踊り”による「速さ・幸運+3」との重ねがけが可能であるため、”女神の舞”による再行動だけでなく”指導”も積極的に活用する価値が高いといえます。また、ヴェイルは特定の紋章士とのエンゲージ中以外はそこまで戦闘力が高いユニットでは無いため、”女神の舞”によって再行動「させる」側に回り、これまで長いこと育ててきたエース級ユニット達を更に強化することができるのも大きな強みといえます。
エンゲージ武器に関しては竜族専用のアイムールはほぼ使うことがないと思いますが、”天帝の剣”に関しては魔力の30%がダメージに上乗せされるためそこそこいい火力が出ます。
ベレトの性能自体がエンゲージ全体でもトップクラスに強力である上、竜族ボーナス、標準装備されている”天刻の拍動+”、シンクロ補正含め強いところだらけですが、”テュルソス杖”を使用できる魔道の兵種の方がアタッカー性能を飛躍的に高められることから、やや優先度が下がって「おすすめ度:4」としました。
・カムイ(おすすめ度:5)
発売直後から注目され、おそらくこの組み合わせで運用しているプレイヤーがほとんどではないか?と思えるほどです。
全ての竜脈を使いこなすことができ、トロンなどの3射程魔法で敵の射程範囲外から”竜呪”やエンゲージスキル”呪縛”をかけにいけるため、DLC参加のエル・ラファールを含めて最もカムイを強く使えるユニットがヴェイルだと思います。
カムイで竜脈を多用していると、そのユニットに中々経験値が入らず育成が遅れることも少なくありませんが、ヴェイルの場合はそういった懸念が必要ないのも追い風です。
スキルとしては”再移動”があれば十分だと思いますが、余裕があれば”踏ん張り”を継承しておくと自身の攻撃で”竜呪”をかけに行った際、一度なら反撃で倒される心配もなくなるためおすすめです。
総合して、エンゲージ状態の有無にかかわらず戦況をコントロールする力を有していることから「おすすめ度:5」としました。
・エイリーク(おすすめ度:2)
一対一の戦闘においてかなり強力であり、特に対異形兵の戦闘では天下無双と言っても良いくらいの戦闘力を誇ります。竜族ボーナスによってエンゲージ技”ツインストライク”に「ダメージ120%」の補正がかかるためほとんどの異形兵をワンパンでき、シンクロ補正もヴェイルと噛み合っています。問題はエイリークは”月の腕輪”を標準装備していることから組ませたい兵種・ユニットが大量に控えており、「優先してヴェイルと組ませる必要があるか?」という点にあります。短剣をメインに扱っていくなら一層のことウルフナイトに変えるという選択もあり、その場合はエイリークと組ませる優先度が上がりますが、”邪竜ノ娘”での運用を考えると他のユニットに回してあげた方が編成全体の戦闘力が向上すると思います。そもそも、異形特効付の”ジークリンデ”の重さが9であり、ヴェイルの体格では攻速落ちして速さが最低のジェネラルにすら追撃を取れないラインとなるため、対面で敵を処理するにはエンゲージ技に頼る他ない、という事態が起きます。従って、スキルやシンクロ補正はは強力なものが揃っているものの重要な点で今一つ噛み合わないことから、エイリークとの組み合わせは「おすすめ度:2」としました。
・エーデルガルト/ディミトリ/クロード(おすすめ度:1)
DLCで6章終了後にソラネルの『見晴らしの丘』に行くとイベントが発生し入手可能です。3人がターン毎にランダムに入れ替わり、ユニットの使用武器がそれぞれの紋章士の使用する斧・槍・弓の武器が一致している時に”武器シンクロ+”が発動し、自分から攻撃時シンクロ補正と合わせて「物理攻撃+12」または魔法武器の場合「攻撃力+7」の補正が乗るため、紋章士の中でもトップクラスの火力を絞り出せます。ただし、ヴェイルの場合は使用武器が魔道書と短剣であるためエンゲージ状態でなければ”武器シンクロ+”の恩恵を受けることができません。また、シンクロ補正も物理方面に偏っていることからヴェイルと今一つ噛み合っていないため、できればこの組み合わせは避けた方が無難と言えます。従って「おすすめ度:1」としました。
他の紋章士、例えばセリカであれば使用武器が魔道書となるため”武器シンクロ+”の継承がかなり強力です。
・チキ(おすすめ度:2)
エンゲージ状態になると使用武器がエンゲージ武器で固定となるため、魔道書・短剣ともに使えなくなります。しかし、シンクロ補正だけを見るとヴェイルの耐久力と幸運を補正してくれることから比較的相性が良く、特に”星玉の加護”を標準装備しているため通常なら成長率0%の体格にも15%の補正が入り、1回あたりのレベルアップの質を高めてくれます。チキを装備している時にリュールのエンゲージ+を発動するとスキルが上書きされ、”星玉の加護”の恩恵を受けられなくなってしまう点には注意が必要です。よって、やや運用しにくさが目立ってしまうことから「おすすめ度:2」としました。
・セネリオ(おすすめ度:4)
セリカと同じくヴェイルをアタッカー運用する上で有名な組み合わせであり、その所以はエンゲージスキル”陽光”を活用した『陽光地雷』戦術を可能とすることにあります。”陽光”は「魔法で攻撃したとき、相手の魔防を-20%し与えたダメージの50%HPを回復する」という効果を持ち、竜族ボーナスで「必殺が2倍になる」という目を疑う効果が付いてきます。”陽光”は「魔法での攻撃」というのは検証したところ「魔道書での攻撃」であるため、魔法武器のミセリコルデなどは対象外となります。従って、竜族ボーナスの「必殺2倍」の効果を最大限活かせるのは、4人の竜族ユニットの中で最も魔法職向きなヴェイルとなります(時点で魔力上限30のエル×邪竜ノ娘)。更に、”オヴスキュリテ”にはまるで”陽光”の効果を見越したかの如く「必殺10%」がついているため、刻印などで必殺率を更に補正することで必殺率100%に迫ることができます。
基本的にお手軽最強ユニットを作りやすい”陽光地雷”戦法ですが、ヴェイルでの運用の場合いくつか注意点があります。
・1発は必ず敵の攻撃を耐える必要がある
・必ずヴェイルの攻撃で終える(確定で後攻になるスマッシュ武器は天敵)
・速さの関係上追撃発動が難しいので、一撃で倒し切る
・体術でブレイクを取られると致命的
ざっと挙げただけでもこれだけあります。ヴェイルでの”陽光地雷”には”踏ん張り”の継承はほぼ必須だと思います。できれば”踏ん張り+++”まで取っておくと敵のスマッシュ武器での攻撃を受けた次の戦闘も耐えれる可能性がありますが、そこはスキルの書の在庫と相談となります。
体術によるブレイクに関しても、モーヴ×ロイヤルナイトを隣接させておくと兵種スキル”手助け”によってブレイク状態を回復できます。このとき、モーヴに”囮指名”を継承しておき、ヴェイルに”囮指名”をしておくと敵の攻撃が3回まではヴェイルに強制的に向かせられるのでモーヴの安全が守られます。
最も懸念すべきは確実に必殺で倒し切ってもらわなければ困ることにあり、必殺率100%以下の場合にその数%を引いて必殺を発生できずHP1まで削られてしまうと元も子もありません。また、戦闘システム面の問題もあり、攻撃判定の順序として『攻撃の命中の有無 → 必殺判定』となるため、命中率があまり安定しないヴェイル×オヴスキュリテの組み合わせでは例え必殺100%となっていても攻撃自体が外れることも起こり得ます。これは武器刻印などと組み合わせれば改善しますが、武器威力、命中、必殺率などの何かしらを妥協しなければ今一つ安定しない印象があります(私の気にしすぎかもしれませんが)。個人的には「攻撃が外れる」が一番最悪な事態なので、オヴスキュリテにリン刻印を付与して-3の威力低下分は錬成強化+4以上で誤魔化し、”踏ん張り+++”と”切り返し”で無理矢理耐えつつ反撃時に追撃を出す、という構成にするかなと思います。または、”切り返し”を”血讐+”に変えて攻撃力自体を底上げすると必殺発動前提ではありますが、ほぼ確殺できると思います。
色々書いてきましたが、必殺に拘らなくてもエンゲージ武器”レクスカリバー”を使用すると難易度が高めに設定された遭遇戦での飛行兵も処理しやすくなるので、総合すると”陽光地雷”戦術は今作最強クラスの戦法であることに間違いありません。ヴェイルのために用意されたと言わんばかりの竜族ボーナスも踏まえて「おすすめ度:4」としました。
・ヘクトル(おすすめ度:1)
アイクと似た性能であり、アイクよりも迎撃に適した性能をしています。ただし、ヘクトルの場合はアイクと違ってダメージを軽減することはできないため、よりユニットのステータスが物を言う性能となります。頼みの竜族のスタイルボーナスもエンゲージスキル”鉄壁”は「必殺回避150%」、エンゲージ技”止水雷轟の構え”は「敵の必殺の一撃が発生しなくなる」と言う効果であり、どちらかといえば幸運が壊滅的に低いラファール向きの効果となっています。
従って、ヴェイルとの組み合わせはコンセプト上想定されていない可能性があり、「おすすめ度:1」としました。
・カミラ(おすすめ度:3)
カムイと同じく竜脈を発動できる紋章士であり、竜族であれば全ての竜脈を使いこなすことが可能です。カムイとカミラの竜脈の違いについては過去に記事で触れているため詳細は省きます(参考記事:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/08/27/161656)。カミラの竜脈で特に使いやすいのは”水”であり、敵の回避が高くなる本編終盤でも十分活躍します。エンゲージ武器も魔法武器2種を十分使いこなすことができ、更に”カミラの艶斧”は魔防が高い敵に対して有効な武器であるためかなり使いやすい性能だと思います。ただし、シンクロスキル・竜脈・エンゲージ技どれをとっても癖が強く、どうしてもカムイの方が優先度が高いと言えます。やや玄人向けの紋章士ではあるものの一定の活躍は保証されていると言えるため、「おすすめ度:3」としました。
・クロム/ルフレ(おすすめ度:3)
”七色の叫び+”の応援による「全基本能力+3」が強力であり、ベレトの欄でも記載した通り”指導”などと重ねがけが可能です。”力まかせ”スキルによって「物理攻撃をした時、必殺の一撃で与えるダメージが4倍になる」と言う効果を持つため、”はがねのナイフ”を錬成強化してカムイ刻印し”月の腕輪”を継承しておくと、運が良ければ瞬間火力が跳ね上がることでしょう。シンクロ補正は力・技・速さにかかりますが、エンゲージスキル”半身”によって「魔力+10」の補正が加わるため、エンゲージ中は魔法攻撃の火力も大幅に増加します。
基本的に相性は良いのですが、クロムもたくさんのユニットと取り合いになることから「敢えてヴェイルを優先すべきか?」と言われると必ずしもそうでは無いため、エイリークよりやや上の「おすすめ度:3」としました。
・ヴェロニカ(おすすめ度:4)
魔法メインの運用において欲しいところにしっかりとシンクロ補正が入り、エンゲージ武器も「自分から攻撃時反撃不可」の”フリズスキャルヴ”、高威力で「戦闘後1ターンの間、相手の7つの基本能力への強化を無効化」と言うユニークな効果を持つ”エリヴァーガル”(ロイの”超越”などを無効化”、「範囲内のHP・状態異常を回復」する効果をもつ”リザーブ+”など、どれをとっても強力なラインナップが揃っています。
エンゲージスキル”契約”は「隣接する行動済みの味方を再行動させる『契約』コマンドが使用できる」と言う効果ですが、竜族ボーナスにより「再行動している間、味方の力・魔力・守備・魔防+2」と言う効果が追加されます。この追加効果も”七色の叫び”や”指導”の効果と重ねがけが可能であり、特に復活の石を持ったボス戦などで有効です。
ヴェロニカと言えばシンクロスキル”血讐”(HPが最大で無い場合、減少分の30%を攻撃力に加算する、”血讐+”の場合減少分の50%)を標準装備していることが特徴ですが、このスキルを活かすためには”HP+”または”HP・幸運+”スキルを継承しておくと良いと思います。
まとめると、目立って弱いところが見つからず、シンクロ補正・エンゲージ発動中の強みが際立っていることから「おすすめ度:4」としました。クロムと悩みましたが、クロムはやや物理職と相性が良いため、代わりにヴェロニカの評価を上げました。
【3】総括
今回の記事では、ヴェイルを専用職”邪竜ノ娘”で運用する場合において、紋章士との組み合わせに主に焦点を当てた記事をまとめました。「おすすめ度」を設定して話を進めましたが、最初に記載した通り個人の主観に基づく一例にすぎないため、実際に使ってみて感触を確かめてみるのが一番だと思います。
また、今回は専用職での運用を前提としましたが、汎用職にクラスチェンジしてみると兵種の基礎値の関係でかなり高めな初期値になる兵種もあります。特に魔力の高さは保証できるため、魔法武器を積極的に活用できる兵種であれば間違いはないと思います。クラスチェンジ画面でステータスを確認できるため、気が向いたらぜひみていただくことをお勧めします。新しい発見につながるかもしれません。
今回の記事は以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
2024年6月16日(日)
ネギ侍