こんにちは。
ネギ侍と申します。
(Twitter:@NgPKHo1O)
今回は私の好きなゲームの一つである、ファイアーエムブレムエンゲージに関する記事となります。
(※本編のネタバレを含みます)
この記事では、ストーリー攻略における主人公リュールの運用に関する内容となります。
(画像:ファイアーエムブレムエンゲージを起動させた際に表示されるトップ画のスクショ)
尚、この記事で使用しているデータなどは以下のサイトを引用しています。
・ファイアーエムブレムエンゲージ完全攻略本(徳間書店)
・https://kamigame.jp/fe-engage/index.html
・https://www.pegasusknight.com/wiki/fe17/
この記事は以下の項目から構成されています。
【1】導入
【2】リュールの性能評価
【3】相性の良い継承スキルと紋章士
【4】リュールの運用方針(例)
【5】総括
【1】導入
リュールは最新作『ファイアーエムブレムエンゲージ』(FEエンゲージ)における主人公であり、プレイヤーは主人公を男性・女性から選んで物語がスタートします。過去作でも例があるように、リュールは竜族のキャラであり、ストーリー中で「神竜様」と信仰対象として扱われています。
専用職である「神竜の子」というクラスでスタートし、専用の上級兵種「神竜の王」にクラスチェンジすることができます。この二つの専用職はどちらも戦闘スタイル”竜族”に分類され、全紋章士に竜族のクラスボーナスが乗ります。DLC発売前までは、竜族のユニットはリュールとヴェイルの「邪竜の娘」だけであったため、専用職で運用されることが多かったようですが、DLCの邪竜の章解禁後はエルとラファールが加わったことで、竜族以外の上級兵種で運用される機会も増えたようです。しかし、リュールの専用職は、やはり主人公の兵種ということも相まって今作のゲームデザインにマッチした性能となっているため、私個人としては「神竜の子→神竜の王」での運用をお勧めするところであります。
そこで、今回の記事では、リュールを専用職で運用することを前提とし、本編の攻略においてどのように運用・育成していくかについて考察していきたいと思います。
【2】リュールの性能評価
(1)内部レベルについて
まず初めに、今作における内部レベルの仕様について簡単に整理します。キャラクターにはそれぞれ「内部レベル」というパラメータが存在し、レベルアップごとに蓄積されていきます。このパラメータはレベル差を求める際に使用され、このレベル差によって獲得経験値が求められます。クラスチェンジなどでレベルがリセットされてもレベル差が縮まることはありません。以下に内部レベルの考え方について簡単にまとめます。
(2)リュールの基本情報(個人スキル・専用スキル)
リュールの個人スキルと専用スキルを以下の表にまとめます。
【個人スキル】 |
|
神竜の結束 |
隣接している味方が与えるダメージを+3、受けるダメージを-1 |
|
|
【兵種スキル】 |
神竜の王 Lv.5で習得 |
神竜気 |
自身のエンゲージカウント最大値-1
|
|
|
【素質】 |
|
天性素質 |
剣 |
初期素質 |
体術 |
リュールの個人スキル”神竜の結束”は隣接した味方が攻撃する際に固定ダメージ+3を上乗せさせ、受けるダメージを軽減する効果です。この固定ダメージ上乗せ効果が今作非常に強力であり、特に敵のステータスが底上げされる難易度ルナティックで猛威を振います。序盤から守備の高いアーマー兵種が敵に配置され、重装特効のついたレイピアなどの武器で攻撃しても与えるダメージが0になることも少なくありません。こうした状況においてリュールと隣接すると固定ダメージ+3を与えることができるようになります。また、シーフやウルフナイトが使用する”短剣”武器による攻撃は、ダメージを与えた敵を毒状態にし、一回ダメージを与える毎に毒が累積され、相手は累積した毒毎に受けるダメージが+1(最大+3)される効果があります。シーフやウルフナイトは物理職の中では力が伸びにくい兵種であるため、主人公リュールと隣接して攻撃することで弱点を補える上、アーマー兵を毒状態にする事ができます。また、リュールは全てのユニットと支援効果があるため、隣接して戦闘するメリットは非常に高いです。
上級兵種”神竜の王”の兵種スキル”神竜気”は、今作の目玉とも言える紋章士とのエンゲージを発動させるためのエンゲージカウント最大値を減らす効果です。通常であればエンゲージ状態終了後、攻撃や杖などでエンゲージカウントを8貯めるか、紋章氣マスで待機・行動終了してエンゲージカウントを全回復させなければ、再びエンゲージ状態を発動することはできません。エンゲージカウントの最大値を減らす方法として、全キャラ共通で紋章士との絆レベルを20まで上げることで-1できますが、”神竜気”を習得したリュールならばさらに-1され、最大値が6まで減ります。さらに、リュールの専用武器”リベラシオン”は「自分から攻撃して敵を撃破した時、エンゲージカウント+1」という効果を持っており、加えて”神竜の王”にクラスチェンジすると体術が使えるようになり、体術の2回攻撃(追撃発生時は4回攻撃)になるため、結果として他のユニットよりもより早くエンゲージカウントを貯め直す事ができます。後述しますが、リュールは速さが伸びやすいため追撃が発生しやすい点もかなり優秀です。従って、リュールを運用する際には、カウントのため直しを気にすることなく、積極的にエンゲージを発動させる事が可能です。
(2)リュールの成長率とステータス
はじめに、リュールの成長率を整理していきます。
以下の表に成長率をまとめます(単位:%)。
|
個人 |
神竜の子 (個人+兵種) |
神竜の王 (個人+兵種) |
HP |
60 |
70 |
70 |
力 |
35 |
45 |
45 |
魔力 |
20 |
20 |
20 |
技 |
45 |
55 |
55 |
速さ |
50 |
65 |
65 |
守備 |
40 |
50 |
55 |
魔防 |
25 |
35 |
40 |
幸運 |
25 |
30 |
35 |
体格 |
5 |
10 |
10 |
リュールは個人成長率と専用職の兵種成長率を合計すると、HP・技・速さ・守備が50%を超えています。リュールは初期兵種から剣をメインに扱うユニットであるため、高い命中・比較的軽量な剣を使用して高い速さから追撃しつつ攻撃していくことができます。また、速さが高いと回避率も高くなるため、回避盾運用も可能です。従来の作品では速さの高い剣士は防御面のステータスがやや低めな印象を受けますが、リュールはHP・守備の成長率が比較的優れていることから、耐久面も安定します。
次に、リュールの初期兵種”神竜の子”での初期ステータスと”神竜の子”レベル10で上級職”神竜の王”にクラスチェンジした際の初期ステータス(内部レベル10相当)、”神竜の王”レベル20(内部レベル29相当)、”神竜の王”ステータス上限値をまとめます。
|
神竜の子 Lv.1 内部レベル:0 |
神竜の王 Lv.1 内部レベル:10 |
神竜の王 Lv.20 内部レベル:29 |
神竜の王 ステータス上限値 |
HP |
22 |
30 |
44 |
68 |
力 |
6 |
12 |
20 |
42 |
魔力 |
0 |
3 |
6 |
25 |
技 |
5 |
12 |
22 |
37 |
速さ |
7 |
14 |
26 |
44 |
守備 |
5 |
10 |
21 |
35 |
魔防 |
3 |
8 |
16 |
25 |
幸運 |
5 |
8 |
15 |
35 |
体格 |
4 |
7 |
9 |
13 |
表にまとめた通り、HP・守備がしっかり伸びており、速さも敵から追撃を取られない水準に伸びてくれます。加えて体格も剣を使用するには十分伸びているため、余程重い武器を持たない限りは攻速落ちは起きないと思われます。注意する点は、育成途中は幸運がやや低いため、敵の鋼武器やキラー系武器の必殺事故には注意が必要です。
ステータス上限値を見てみると、特筆すべきは速さ・守備・幸運の高さ、その他は並程度の数値になる点です。速さはグリフォンナイト・ソードマスター・ウルフナイトに次いで4番目の数値です。守備はジェネラル・グレートナイトに次いで3番目に高い数値になります(同じ順位にパラディン・ドラゴンナイト・ハルバーディアがいます)。幸運は上限値まで行くと高めであり、ハイプリースト・ソードマスターに次いで3番目の数値となります(同じ順位にグリフォンナイトがいます)。意外にもHP上限値は下から4番目の低さであることから、総合的な耐久力(”HP+守備”、または”HP+魔防”の合計値)が低くなります。この傾向はウルフナイトやグリフォンナイトでも同じように見られるため、リュールを専用職で運用する際には回避率を上げて、できる限り攻撃を受けない運用を意識することをお勧めします。
リュールの基本性能をまとめると、
(1)エンゲージを積極的に狙える専用兵種スキルと使用武器
(2)隣接する全ユニットに支援効果と個人スキルによるサポートが可能
(3)育成過程ではHP・技・速さ・守備がしっかり伸びるため、比較的運用しやすい。
といった点が挙げられます。
(3)エンゲージ+について
22章終了後、リュールは13番目の紋章士として扱われ、リュールは任意のユニットとエンゲージ状態にできます。この時消費されるエンゲージカウントはリュールのみとなり、エンゲージ状態解除後は相手自身のエンゲージカウントを消費して、自身に装備した紋章士とエンゲージ状態になれます。このエンゲージ+は本編攻略においては非常に強力な性能を誇るため、解禁される23章からは積極的に使っていきたいところです。ただし、リュールとエンゲージ状態になった相手のシンクロスキルは、自身に元々装備していた紋章士からリュールに一時的に置き換えられる点には注意が必要です。例えば、シグルドを装備したアルフレッドはシンクロスキル”再移動”によって行動後2または3マス移動可能ですが、リュールとアルフレッドがエンゲージ状態になると、その後エンゲージ状態が切れるまでの最大4ターンは”再移動”スキルが発動しなくなります。したがって、装備した紋章士によっては、リュールとのエンゲージ状態を避けた方が良い場合があります(例:ミカヤ、ベレトなど)。尚、紋章士との絆レベルに相当するパラメータは、リュールの場合支援レベルが対応するため、できるだけ支援Aまで上げておくことをお勧めします。
エンゲージスキル”以心”は「自分から攻撃し敵を撃破した時、エンゲージ終了まで、エンゲージ相手の全基本能力+4」という効果を持ち、エンゲージしたお互いをサポートし合う性能となっています。絆レベル最大の状態でリュールとエンゲージすると、ステータス補正として「HP+15・速さ+4・守備+4」の補正がかかるため、”以心”発動後はさらに能力が補強されます。
エンゲージ武器は高威力物理武器の”ライラシオン”、魔法攻撃の2連続攻撃体術武器である”神竜の体術”、異形特効付きの物理武器である”オリゴルディア”の3種となります。”ライラシオン”にのみ必殺補正がついていますが、エンゲージ+が解禁される23章からの敵のほとんどは異形兵であるため、主に”オリゴルディア”をメインに使っていくことになります。エンゲージ相手の魔力が高い場合”神竜の体術”が非常に強力です。
エンゲージ技”神竜破”は「剣とビーム(魔法)のコンビネーション攻撃、剣・隣接時限定」であり、2連攻撃とはいえ単体で発動するとそこまでダメージに期待できません。しかし、エンゲージ相手と隣接することでエンゲージ技が強化され”絆・神竜破”になり、「エンゲージ相手との、剣とビーム(魔法)の3連続連携攻撃、剣・隣接時限定」と変化します。このエンゲージ技は、エンゲージスキル”以心”によるステータス上昇が適用された後に使用することをお勧めします。また、エンゲージ相手が兵種フロラージュのセリーヌや、兵種ティラユールのスタルーク出会った場合、リュールが発動した”絆・神竜破”であったとしても、自分の攻撃参加時に”華炎”や”月光”の効果が技確率で発動します。したがって、このエンゲージ技の威力を意識するならば、
・力、または魔力が高いユニット
・エンゲージ技でも適用される火力アップスキルを持つユニット
が候補となります。
エンゲージ+の強みとして、シンクロスキル”神竜の加護”「自分に対する特効効果を全て無効化する」ことを忘れてはなりません。今作では特効効果無効を持つスキルやアイテムは、戦闘スタイル”気功”の兵種が紋章士ベレトとエンゲージ状態になった場合に装備できる”ラファイルの宝珠”ですが、”気功”の兵種は元々特効を受けることがないため、特効無効の恩恵は意味を成していません(ただし、”ラファイルの宝珠”の「必殺無効」及び「稀にダメージ半減」効果は有効)。したがって、”神竜の加護”を発動することで、飛行や騎馬、重装といった兵種の特効を無効化し、より運用しやすくなります。特に、「竜特効と飛行特効」や「騎馬特効と重装特効」の2種の特効を受けるドラゴンナイトやグレートナイト、アイビーのリンドブルムといった兵種はこの恩恵が非常に大きいです。中でも専用兵種リンドブルムのアイビーは自身が受ける特効を無効化しつつ魔力が高いため、”神竜の体術”を使った高火力体術攻撃やエンゲージ技のビーム(魔法)攻撃の火力を底上げできるため、エンゲージ+発動相手としての適正が高いといえます。
上述の通り、リュール自身のエンゲージカウントを消費して発動するエンゲージ+が非常に強力であるため、23章以降は積極的にエンゲージ+を発動していきたいところです。そうすると課題となるのは、できる限り早くエンゲージカウントを貯めることが求められます。したがって、リュールに装備する紋章士として相性が良いのは、シンクロスキル”たたみかけ”によりブレイクした相手に追撃を出してエンゲージカウントを稼げるマルスが第一候補となります。詳しい運用方法などは後述します。
【3】相性の良い継承スキルと紋章士
(1)相性の良い継承スキル
リュールを運用する上で相性の良いスキルをまとめていきます。
以下の表に汎用スキルの中から優先したいスキルをピックアップしています。
継承スキル |
紋章士 |
必要SP |
効果 |
回避+スキル |
500~4500 |
+15以上推奨 (回避盾なら20以上ほぼ必須) |
|
見切り+ |
500 |
自分から攻撃した時、回避+30 速さが高いとさらに回避がアップする。 ※マルス装備時は不要 |
|
たたみかけ |
2000 |
相手をブレイクさせた時、ダメージ50%の追撃が発生する。 ※マルス装備時は不要 |
|
再移動 |
シグルド |
1000 |
行動後、2マス移動可能。「再移動+」にレベルアップすると、3マスに増える。(必要SP2000) ※シグルド装備時は不要 |
踏ん張りスキル |
ロイ |
2000~5000 |
戦闘開始時にHP30%以上だった場合、その戦闘でどれだけダメージを受けてもHPが1残る。「踏ん張り+」の時HP20%以上(必要SP3000)、「踏ん張り++」の時HP10%以上(必要SP4000)、「踏ん張り+++」のときHP2以上(必要SP 5000)とレベルアップ ※ロイ装備時は不要 |
速さの吸収 |
リン |
2000 |
自分から攻撃して敵を倒すごとに速さ+2 (最大+10、戦闘マップ終了まで) ※リン装備時は不要 |
デュアルサポート |
2000 |
隣接する味方との支援レベルが高いほど回避がアップする。 ※ルキナ装備時は不要 |
|
竜呪 |
カムイ |
2000 |
自分から攻撃した時、戦闘後、相手の全能力-4(効果は1ターンに1ずつ回復) ※カムイ装備時は不要 |
師の導き |
ベレト |
250 |
自分と自分に隣接する味方の入手経験値120% ※ベレト装備時は不要 |
月の腕輪 |
エイリーク |
3000 |
自分から物理攻撃をした時、相手の守備の20%をダメージに加算する。(「月の腕輪+」ならば、相手の守備の30%を加算) ※エイリーク装備時は不要 |
(以下DLC) |
|
|
|
血統 |
三級長 |
150 |
入手経験値120% ※三級長装備時は不要 |
切り返し+ |
3000 |
敵から攻撃された時、自分のHPが60%以上であれば追撃が発生する。 ※ヘクトル装備時は不要 |
|
七色の叫び+ |
クロム/ルフレ |
2000 |
自分の周囲2マスにいる味方の7つの基本能力を1ターンの間+3する「応援」コマンドが使用できる。 ※クロム/ルフレ装備時は不要 |
SPコンバート |
ヴェロニカ |
300 |
撃破時の獲得SP+20 (指輪、腕輪を装備していなくても発動) ※ヴェロニカ装備時は不要 |
星玉の加護 |
チキ |
1500 |
レベルアップした時に基本能力が上昇しやすい(全ステータスの成長率+15) ※チキ装備時は不要 |
マルス、シグルドなど一部の紋章士は11章開始時に離脱するため、継承スキルは10章開始前までに取得しておく必要があります。
(2)相性の良い紋章士
以下にリュールを”神竜の王”で運用する場合に相性の良い紋章士をまとめていきます。
・マルス
チュートリアル開始時から使用可能な紋章士。リュールの基本性能と類似しており、回避と追撃での連続攻撃を得意としています。シンクロ補正により、力・技・速さに補正が入るため、リュール以外の物理アタッカーユニット(カゲツやディアマンドなど)に装備しても相性が良いです。エンゲージ武器は重装・騎馬特効付きの”レイピア”、獲得経験値2倍の効果を持つ”メリクルソード”、竜特効付きの”ファルシオン”の3種ですが、どの武器も射程が1であるため、間接攻撃に対応するために”いかづちの剣”を用意しておくと柔軟に立ち回れます。
エンゲージスキルは”神速”であり、「攻撃時にダメージ50%の追撃が発生する(他の追撃を発生させるスキルと同時に発動可能)」という効果を持ちます。シンクロスキル”たたみかけ”と合わせると、一度に4連続攻撃も可能です。反撃時には”切り返し”と同時に発動も可能です。また、”竜族”のスタイルボーナスにより、「”神速”による追撃ダメージ分HPを回復する」という効果が付与されます。マルスのシンクロスキル”不屈”により、ターン開始時に一定のHP以下であればHPを回復するスキルもついているため、回復手段の少ない序盤では重宝します。
エンゲージ技”スターラッシュ”は「ダメージ30%の7連続攻撃(剣・隣接時限定)」であり、竜族のスタイルボーナスにより「攻撃回数+2」されて、計9連続攻撃となります。難易度ハードまでであれば、”スターラッシュ”で序盤のボスを撃墜できる場面も多いですが、難易度ルナティックとなると一撃で落とせることは少ないため、ダメージソースとして位置付けるべきと考えます。
ここまで整理してきた通り、マルスを装備したユニットは単体での戦闘性能が飛躍的に高まります。ただし、周りの味方に影響を与える性能は持ち合わせていない上に、離脱後再加入する22章以降ではエンゲージ武器もそこまで強い性能ではないため、”たたみかけ”による攻撃回数増加と”見切り”による回避率アップを活かして、23章からはリュールのエンゲージカウント貯め直しや非エンゲージ状態での戦闘力強化に最適です。
・ロイ
本編8章開始時にディアマンドと共に加入します。ロイは絆レベル最大時に装備するだけで力に+6の補正が入る点が非常に強力で、やや物足りないリュールの力を補ってくれます。シンクロスキル”踏ん張り”により、HPが一定の値以上であれば不意の必殺事故も防げます。
エンゲージ武器の中でも特筆すべきは、絆レベル15で解放される”封印の剣”が強力です。”封印の剣”の性能は「威力:14、命中:95、必殺:10、重さ:8、射程:1~2、装備時守備・魔防:+5」という全ての剣武器の中で破格の性能を誇ります。
エンゲージスキル”超越”は「ユニットのレベル+5」という効果がありますが、竜族のスタイルボーナスにより「レベルがさらに+1」されます。この効果により、+6のレベルアップ分のステータス補正が加わります。このステータス上昇は個人成長率と兵種成長率の合計値から計算されます。以下の表に”神竜の王”でロイとエンゲージ状態になった場合のステータス変化をまとめます。
|
シンクロ補正 絆Lv20 |
通常時 |
星玉の加護あり |
||
|
合計成長率 |
”超越”発動時の ステータス補正 |
合計成長率 |
”超越”発動時の ステータス補正 |
|
HP |
10 |
70 |
14 (10+4) |
85 |
14 (10+4) |
力 |
6 |
45 |
9 (6+3) |
60 |
10 (6+4) |
魔力 |
|
20 |
1 |
35 |
2 |
技 |
|
55 |
3 |
70 |
4 |
速さ |
|
65 |
4 |
80 |
5 |
守備 |
|
55 |
3 |
70 |
4 |
魔防 |
3 |
40 |
5 (3+2) |
55 |
6 (3+3) |
幸運 |
|
35 |
2 |
50 |
3 |
体格 |
|
10 |
- |
25 |
- |
”超越”が発動した状態でエンゲージ武器”封印の剣”を使用すると、さらに守備・魔防が+5されるためやや心許ない魔防を大幅強化できます。ロイに関してはエンゲージ技はそこまで強くなく、”超越”によるステータス上昇と”封印の剣”、取得難易度が高い”踏ん張り”スキルがデフォルトで付いている点が非常に強力だと考えています。よって、ロイを装備したユニットはできる限りエンゲージ状態で戦い続けることが理想です。そうすると、22章終了後にエンゲージ+が解放された後は、リュールにロイを装備するとデメリットの方が大きくなってしまう可能性があります。したがって、リュールとロイを組み合わせる場合は、9~10、20~21章の本編と各種外伝をお勧めします。
・ルキナ
本編11章途中から加入します。本編では、それまでの紋章士とは異なり、”デュアルアタック”(自身の戦闘スタイルが『連携』でなくともチェインアタックに参加できるようになる)や”絆盾”といった味方ユニットをサポートする動きが多彩です。シンクロ補正は技・速さ・幸運に補正が入ります。
エンゲージ武器は「ノーブルレイピア」、「パルティア」、「裏剣ファルシオン」の3種です。リュールが使用する武器のほとんどが1射程武器であるため、2射程攻撃が可能で飛行特効がついた「パルティア」が使えるようになる点は非常に強力です。さらに、「パルティア」は装備するだけで魔防が+5されるため、リュールの心許ない魔防を補強できる上、「獲得経験値2倍」により、これまで育成があまり進んでいなかったとしても巻き返すことが可能です。ただし、重さが14であることによる攻速落ちには注意が必要です。
シンクロスキル”デュアルアシスト”は「自分が攻撃可能な範囲(移動距離+射程)にいる敵に味方が攻撃した時、自分が戦闘スタイル『連携』かスキル『デュアルアタック』を使えるなら、35%の確率でチェインアタックに参加する」という効果であり、一定確率ではありますが、戦場を縦横無尽に動き回る動きができます。ルキナ加入後の12章以降の敵兵は上級兵種が増え始め、敵の攻撃力・耐久力が格段に向上します。そこで、敵の守備・魔防に関係なく固定ダメージを与えることができるチェインアタックは、有効な攻撃手段の一つになります。”デュアルアシスト+”を解放できると、チェインアタックの発生確率が70%まで上昇するため、可能ならば解放しておきたいところです。
エンゲージスキル”絆盾”は「隣接する味方への敵の初撃を80%の確率で無効化する『絆盾』コマンドが使用できる」というユニークな効果を持ちます。【3】(1)に記載した通り、”デュアルサポート”により隣接したユニットとの支援効果が上がっていれば、自身の回避率が最大+90アップするため敵から狙われにくくなります。全ユニットと支援があるリュールと非常に相性が良いです。大振り武器(大剣や大斧など)や雷系の魔道書による攻撃はダメージ量が大きい代わりに追撃が発生しません。そこで、こういった攻撃に対して絆盾が発動するとダメージを無効化してくれます。一見強力なスキルに見えますが、確率での発動である上に、無効化できるのは初撃のみであるため、攻速が低く追撃を取られやすいユニットで攻撃を受ける場合、追撃分のダメージはしっかり受けてしまうため、敵の手数が多いと打ち負ける可能性があります。追撃ダメージを防ぐためには速さの高いユニットで受ければ問題ないですが、そもそも”絆盾”を確実に発生させるためには、”気功”兵種のユニットで発動させる方が安心です(詳細については割愛します)。以下の図に”絆盾”を活用した運用方法の一例を示します。
・ベレト
本編14章終了後から加入します。竜族である”神竜の王”でベレトとエンゲージ状態になると使用可能になるエンゲージ武器は、「アイムール」、「ヴァジュラ」、「天帝の剣」の3種となります。特に「天帝の剣」は高威力・軽量の物理攻撃であり、射程が1~2であるため使い勝手が良いです。加えて竜特効が付いているため、敵のドラゴンナイトと対峙する際には積極的に使っていきたいところです。
エンゲージスキル”指導”は「周囲2マスの味方に、1ターンの間スタイルに応じた能力アップを与える『指導』コマンドが使用できる」という効果であり、竜族のスタイルボーナスは「7つの基本能力(力・魔力・技・速さ・守備・魔防・幸運)+3」という破格の性能を誇ります。【3】(1)に記載した”七色の叫び+”との重ねがけも可能であり、同時に7つの能力+6まで伸ばすことも可能です。
エンゲージ技”計略:女神の舞”は「隣接4マスの味方を再行動させる」という効果であり、竜族のスタイルボーナスにより「再行動する味方の7つの基本能力を1ターンの間+3」します。エンゲージ技による能力強化効果は”指導”と重複できません。したがって、エンゲージスキルとエンゲージ技を使用する相手はを考えた上での運用が必要です。このエンゲージ技とセアダスの踊りや紋章士ヴェロニカの契約を組み合わせると、1ターンの間に5回を超える攻撃も可能になります。紋章士セリカの”重唱”と組み合わせても面白いです。よって、少なくともセアダスを巻き込みつつエンゲージ技を使っていきたいところです。
ベレトも積極的にエンゲージ状態を発動させていきたい紋章士の1人であるため、エンゲージカウントを貯めやすいリュールと非常に相性が良いです。ただし、エンゲージ+解放後の本編23章からは別のユニット(22章から加入のヴェイルなど)とベレトを組ませることをお勧めします。
・カムイ
本編15章で加入します。絆レベルが最大の時、シンクロ補正で「HP+15・魔力+4、魔防+3」されるため、打たれ強くなります。
カムイの最大の特徴はシンクロスキル”竜脈”であり、「マスに対して、特殊効果を付与する『竜脈』コマンドが使用できる」ようになります。竜族のスタイルボーナスにより「全ての竜脈を使いこなすことができる」ため、臨機応変に戦況をコントロールできるようになります。以下に竜脈の種類とその効果をまとめます。
竜脈 |
効果 |
護 |
守備・魔防をアップさせる土柱を発生させる(守備・魔防+3) |
水 |
回避ダウン効果のある水場を発生させる(相手の回避-30) |
霧 |
回避アップのある霧を発生させる(回避+30) |
緑 |
ブレイクを無効化するツタを発生させる |
癒 |
HP回復効果のある癒しの霧を発生させる(ターン回復+10) |
炎 |
ダメージ効果のある炎を発生させる(ターンダメージ+10) |
氷 |
進路を塞ぐ氷柱を発生させる |
以下の図に、竜脈の発動範囲をまとめます。
私がリュールにカムイを装備して運用する場合、最も発動回数が多い竜脈は”炎”です。敵の量が増える高難易度において、私は今作の炎上による足止めをかなり高く評価しています。炎上状態では飛行職を除く兵種の移動力が-3されるため、多数の敵でも落ち着いて処理できるようになります。竜脈”氷”やアイスロックなどで氷柱を発生させることで、飛行兵を含めて敵の進行を妨害することが可能となりますが、氷柱は破壊されると敵の侵入を許してしまうため、竜脈”炎”で歩行兵を確実に足止めした方が安定します。特に本編19章のような騎馬兵種が嫌と言うほど襲ってくるマップで非常に強力です。もちろん、他の竜脈の効果も強力であり、回避アップの”霧”を発生させて隠密兵種の回避を+60にしたり、敵の”コラプス”や武器相性が不利な場合のブレイクを防ぐ”緑”など、局面に応じて使い分けていくとFEエンゲージというゲームがより面白くなるため、ぜひチャレンジしてみてください。
エンゲージ技”竜穿砲”は「威力20の物理攻撃で、直線3マスを攻撃し、それ等のマスを水たまりにする(隣接時限定)」という攻撃技であり、竜族のスタイルボーナスにより攻撃範囲が+1されて直線4マスになります。同時にエンゲージ技”呪縛”により「自分から攻撃した時、戦闘後に相手とその周囲1マスの敵を1ターン移動できなくする」という効果が加わり、敵が密集している状態でエンゲージ技を使うと、一度に13体の敵を移動不能にできます。以下の図に”竜穿砲”発動時の効果発動について簡単にまとめます。
カムイはエンゲージ状態にならずに竜脈を発動可能ですが、”呪縛”とエンゲージ技が非常に強力であるため、積極的にエンゲージを発動させていきたい紋章士です。エンゲージ+解放後は別のユニットに回した方が良いと考えるため、私の場合は22章から加入するヴェイルと組ませることが多いです。
・カミラ
DLC加入の紋章士です。カミラのシンクロスキルは”竜脈・暗”であり、「マスに対して、特殊効果を付与できる『竜脈・暗』コマンドが使用できる」という効果であり、カムイとは異なる効果を発動します。以下の表に竜脈・暗とその効果をまとめます。
竜脈・暗 |
効果 |
護 |
守備・魔防をアップさせる土柱を発生させる(守備・魔防+3) |
水 |
回避ダウン効果のある水場を発生させる(回避-30) |
煙 |
防御や回避ダウン効果のある黒煙を発生させる(回避-20、守備・魔防-5) |
緑 |
ブレイクを無効化するツタを発生させる |
癒 |
HP回復効果のある癒しの霧を発生させる(ターン回復+10) |
炎 |
ダメージ効果のある炎を発生させる(ターンダメージ+10) |
迅 |
移動アップ効果のある結氷を発生させる(移動+2) |
記事への記載は省略しますが、カムイの竜脈とは発動範囲が多少異なります。以下の図に、竜脈・暗の効果範囲をまとめます。
特に”水”や”炎”は自身のマスも効果を付与してしまうため、カムイと比べるとやや使いにくい印象を受けます。しかし、カミラはエンゲージスキル”天駆”により「移動+2、飛行スタイルでなくても歩行不可地形に侵入できるようになり、地形効果を受けなくなる」という効果や、シンクロスキル”地脈吸収”により「待機したマスの効果(『炎』や『霧』など)を打ち消し、HPを10回復する」によって、地脈効果から逃れる手段が揃っているため、デバフ効果のある竜脈も問題なく使っていけます。
エンゲージ技”暗夜爆砕陣”は「自分の周囲の特定のマスにいる敵にダメージを与え、マスを炎上状態にする」という効果であり、恐らく全てのエンゲージ技の中で最もクセの強い効果となっています。ダメージを与えるマスと炎が発動するマスは同じです。竜族のスタイルボーナスにより、「効果範囲に自分の周囲1マスを追加」します。この効果範囲の違いについて、以下の図に示します。
カムイを装備したユニットと隣接してエンゲージ技を発動すると、エンゲージ技が強化されて”暗夜爆砕陣+”になり、炎上範囲が拡大します。以下の図に効果の発動範囲を示します。
カミラのエンゲージ技はクセが強いとはいえ、最大で5×5マスの広範囲に効果を与えることができる点は他の紋章士にはできない芸当です。効果範囲を踏まえると、リュールやヴェイルのような竜族兵種になれるユニットの適性が高いと言えます。ただし、カミラのエンゲージ武器”ボルトアクス”は魔法武器の斧武器であり、”ライトニング”は「自分から攻撃した時、2連続攻撃」になる雷魔法であるため、Sランクの魔道書”ノヴァ”以外唯一の2連続攻撃魔道書であるため、魔法ユニットに装備してエンゲージ武器メインで運用することも選択肢の一つです。
【4】リュールの運用方針(例)
リュールを運用する上で幾つか方針が考えられますが、専用兵種の”神竜の王”で運用する場合、エンゲージ+が解放される22章までは以下のような方針が考えられます。
①回避性能を上げた回避盾運用
②火力を補って、自身の速さを活かした高速アタッカー運用
③削り役を含む、味方の戦闘サポート運用
エンゲージ+解放後は前線でガンガン戦闘を行えるポテンシャルを秘めているため、サポート運用したとしてもある程度レベル上げは必要であると考えます。
役割毎にお勧めのスキル構成をまとめていきます。
①回避盾運用 |
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継承スキル候補 |
回避+20以上(優先度大) |
デュアルサポート(回避+が取れなかった場合、優先度大) |
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切り返し+(第2候補) |
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竜呪(切り返し+と選択) |
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再移動(安定択) |
回避能力を上げて、敵の攻撃を避けつつ”切り返し+”により速さに関わらず追撃を繰り出して敵を削り、次の自分のターンに味方ユニットで倒し切って”速さの吸収”の発動を狙うなど、敵の釣り出しや削り役を比較的安全に行えます。難易度ルナティックになると、敵の命中が0になるキャラは無視されるシステムになっているため、”切り返し”を”竜呪”にして相手にデバフをかける方法も有効です。この構成にすると、基本的には部隊の先陣で切り込んでいく動かし方となります。紋章士としては、マルス、ルキナ、カムイ、カミラあたりが候補になると思います。装備する紋章士によって取るべき継承スキルが変わりますが、マルスから継承できる”回避+”スキルはマルスを装備したとしても発動しないため、回避盾運用する場合は優先的に習得すべきと考えます。
②高速アタッカー運用 |
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継承スキル候補 |
速さの吸収(推奨) |
月の腕輪(または月の腕輪+)(優先度大) |
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たたみかけ |
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武器シンクロ+(三級長の腕輪より継承可能) |
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力+スキル(ロイより継承可能) |
攻撃力を上げて、追撃を駆使した連続攻撃をメインに前線で戦うコンセプトになります。この方針では育成コストが思いの外かかってしまうため、道中井戸からどれだけスキルの書が手に入るかに左右されます。場合によってはリュールに多くの投資が必要になる代わりに、他のユニットの育成に回せなくなることがあり得るため、ロマン枠となります。
③削り役兼サポート運用(エンゲージ+解放後は除く) |
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継承スキル候補 |
再移動(ほぼ必須) |
竜呪(推奨) |
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師の導き |
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七色の叫び+ |
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月の腕輪(より削り役に寄せたい場合) |
リュールとの支援効果や、リュールの個人スキルによる味方の攻撃に固定ダメージ上乗せを活かすための育成方針となります。早い段階でシグルドから”再移動”を継承してしまえば最低限の役割は果たせるため、最も機能し始めるのが早い育成方法かと思います。経験 値の獲得の仕様上、敵を撃破した際に得られる経験値が多くなるため、削り役の場合はレベルアップがしにくくなってしまいます。従って、ストーリー全体を通した育成計画を練る必要があります。紋章士のお勧めはルキナ、ベレト、カムイ、カミラとなります。私はよくこの育成方法を行いますが、本編の進行具合に合わせた運用方針を以下に示します(少々ゴチャゴチャしてしまい、申し訳ありません)。
【5】総括
今回の記事では、主人公リュールについて運用方法をまとめていきました。リュールは本編攻略の際必ず出撃しなければならない上に、エンゲージ+が非常に強力であるため、育成に投資する価値が非常に高いと言えます。今回はエンゲージ+の活用方法に関する考察はやや薄めになっており、主に22章までと各種外伝攻略に焦点を当てた内容となっています。私はリュールを専用兵種でしか運用したことがありませんが、それでもまだ紋章士との組み合わせを詳しく考察できていない部分もあるのも事実です。至らないことも多々あるかと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。
今回の記事は以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
2023年8月27日(日)
ネギ侍