ネギ侍の鍛錬場

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【FEエンゲージ】紋章士セリカをどう運用するか?

こんにちは。

ネギ侍と申します。

Twitter:@NgPKHo1O)

 

 

今回は私の好きなゲームの一つである、ファイアーエムブレムエンゲージに関する記事となります。

(※本編のネタバレを含みます)

 

今回の記事では、”紋章士セリカをどう運用するか”について私なりの考えをまとめていきたいと思います。 

 

 

尚、この記事で使用しているデータなどは以下のサイトを引用しています。

ファイアーエムブレムエンゲージ完全攻略本(徳間書店

https://game8.jp/fe-engage

https://kamigame.jp/fe-engage/index.html

https://www.pegasusknight.com/wiki/fe17/

https://hyperwiki.jp/fee/

 

 

この記事は以下の項目から構成されています。

 

【1】導入

【2】紋章士セリカの性能評価

【3】考案した運用方法

【4】総括

 

 

【1】導入

 

 

紋章士セリカは本編第4章開始時にセリーヌが装備した状態で加入し、第10章終了時から第20章終了時まで離脱期間があります。第10章までに加入する紋章士はDLCを除くとマルス、シグルド、セリカミカヤ、ロイ、リーフの6人であり、中でもセリカミカヤは魔法職向きな性能をしています。ただし、紋章士ミカヤはエンゲージ武器は魔道書であるものの、エンゲージによって強化される能力は杖に関連したものがほとんどであるため、サポート向きな性能をしています。したがって、紋章士セリカはより攻撃的な運用が期待される性能をしています。

 

DLC追加前までは魔法職向けの紋章士が手薄でしたが、DLCで紋章士セネリオや紋章士ヴェロニカといった競合相手が追加された上、長期間離脱する点が影響し、結果として編成から外されることが多いようです。実際に私自身も運用方法に悩まされ、離脱後使用することなく本編をクリアしたことが幾度となくありました。

 

こうした中で最近実際にプレイした結果、手応えのある運用ができました。そこで、今回の記事では紋章士セリカの基本性能等を整理しつつ、私が実際に使用した運用例を挙げながら考察していきたいと思います。

 

 

【2】紋章士セリカの性能について

 

 

(1)シンクロスキルについて

 

 

紋章士セリカのシンクロスキルを以下の表にまとめます。尚、ここでは絆レベル20を想定しています。

 

シンクロスキル

効果

異形リベンジ++

異形兵から攻撃を受けた時、受けたダメージの50%を相手に与える。

共鳴の黒魔法+

魔道書で攻撃した時、自分のHPが2以上なら、HPを1消費してダメージ+3

大好物

シンクロ中に”お弁当”を食べるとエンゲージカウントが最大になる

重唱

(エンゲージスキル)

ダメージ50%の魔法攻撃による戦闘を2回行える「重唱」コマンドが使用できる。

 

”異形リベンジ++”は対異形兵との戦闘におけるダメージ反射効果であり、擬似的に自分の火力補強ができます。ただし、魔法職のセイジやマージナイトは限界まで育成しても最大HPが低く(43~47)、加えて守備の値がかなり低いため、このスキルに頼り切るのは非常に危険です。また、遭遇戦などで敵が異形兵でない場合は完全に効果の無いスキルになるため、SPを消費して継承する際には注意が必要です。

 

”共鳴の黒魔法+”は、魔道書での攻撃限定で自身のHPを消費して固定ダメージ上乗せ効果であり、主人公リュールに隣接して攻撃すると更に+3され、最大+6まで伸ばすことができます。本編後半では敵の耐久力が高くなるため、固定ダメージ追加効果は強力です。しかし、前述の通り、耐久力が低めな魔法職で自身のHPを削る効果は命取りになりかねません。安全策を取るならば、ロイから継承可能な”踏ん張り”スキルと合わせることが理想といえますが、”踏ん張り”スキルは2000~5000のSPを要求されるため、例え難易度ルナティックで敵の数が多い状況であったとしても、基本的には敵から攻撃を受けない立ち回りをした方が良いといえます。

 

”大好物”は”お弁当”を消費するとエンゲージカウントが最大になる、というユニークな効果を持ちます。”お弁当”は、戦闘開始前のソラネルでの行動において、料理当番のユニットがCランク以上の料理を作ることができれば一つ入手できます。HPが1でも減った状態であれば、任意のタイミングで”お弁当”を消費してHPを回復し、同時にエンゲージカウントが最大まで貯まるため、マップ上に配置された紋章氣を他のユニットに回すことができます。ただし、”お弁当”には消費期限があり、マップ終了後再びソラネルで料理当番に料理を依頼する際には廃棄されてしまいます。したがって、一つの戦闘マップにおいて所持できるお弁当の数は一つまでであり、貯めることができません。加えて、料理の出来に左右されるため、アンナさんやセリーヌ、アンバー、ボネ、ゼルコバといった、料理が得意なユニットが当番になるまで「自室で休む」を利用してリセマラをお勧めします。(私が過去に投稿した記事の中で、この”大好物”スキルを活かす運用を前提として考察したものがあります。URL:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/05/17/235346

 

エンゲージスキル”重唱”は、移動はできないものの、2回連続して魔道書による戦闘を行うことができるスキルであり、セアダスの踊りやベレトのエンゲージ技”女神の舞”、ヴェロニカのエンゲージスキル”契約”による再行動を駆使することで、1ターンの間に最大12回戦闘を行うことができます(6回行動 × 重唱による2回戦闘 = 12回の戦闘)。ダメージ50%の魔法攻撃ではあるものの、魔力の高いユニットであれば、2回の戦闘で2体撃墜も可能であるため、エンゲージ状態で積極的に使っていきたいスキルと言えます。撃墜できないにしても、カムイから継承可能な”竜呪”(戦闘後、相手の全能力-4、ターン毎に1ずつ回復)と組み合わせることで、複数の敵を能力ダウンさせることができます。

 

 

シンクロスキルについて総括すると、自身のHPが変動することで発動する効果が多く、耐久力が低めな魔法職では注意が必要といえます。エンゲージスキル”重唱”が強力であるため、積極的にエンゲージ状態を発動して利用していきたいスキルといえます。

 

 

(2)シンクロ補正について

 

 

紋章士セリカを装備した場合のシンクロ補正を以下にまとめます。

 

絆レベル

HP

魔力

速さ

守備

魔防

幸運

体格

移動

1

 

1

2

 

 

 

1

 

 

 

2~3

 

1

3

 

 

 

1

 

 

 

4~6

 

1

3

 

 

 

3

 

 

 

7~12

 

2

3

 

 

 

3

 

 

 

13

 

2

4

 

 

 

3

 

 

 

14~16

 

2

4

 

 

 

4

 

 

 

17~18

 

3

4

 

 

 

4

 

 

 

19~20

 

3

5

 

 

 

4

 

 

 

 

紋章士セリカは魔法職向きの性能をしているにも関わらず、「なぜ力に補正が入るのか?」と疑問に思ったプレイヤーの方達も多いのでは無いでしょうか。魔法職向きのユニットは多くの場合物理で攻撃することが少ないため、力の補正が無駄になってしまいます。例外として、専用職フロラージュでセリーヌを運用する場合、力と魔力がほぼ等しく伸びていく上に、兵種スキル”華炎”(技%で魔法攻撃には力の半分を、その他の攻撃には魔力の半分をダメージに追加する)によって力の値が全く無駄にならない点からメリットになります。他にも魔道書以外の武器で攻撃可能なマージナイトも両刀向きな性能をしていますが、基本的には魔法で攻撃していくことになるため、力の補正が入ったとしてもそこまでメリットになり得ないのが現実といえます。

 

一方で、他の魔法職向けの紋章士のシンクロ補正はほとんど無駄がありません。例外としてクロム/ルフレは、通常時魔力に補正が入らないものの、エンゲージスキル”半身”によって魔力が+10されるため、エンゲージ状態での魔法攻撃が大幅に強化されます。したがって、シンクロ補正の恩恵で差別化すると、紋章士セリカの魔力の補正は高めであるものの、総合的に見ると逆風下にあるといえます。

 

参考として、魔法職向けの紋章士のシンクロ補正を以下の表にまとめます。

 

 

HP

魔力

速さ

守備

魔防

幸運

体格

移動

セリカ

 

3

5

 

 

 

4

 

 

 

ミカヤ

 

 

4

 

 

 

5

6

 

 

ベレト

 

 

3

 

3

 

 

12

 

 

(以下DLC

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヴェロニカ

 

 

5

 

 

 

4

6

 

 

セネリオ

 

 

4

3

 

 

5

 

 

 

カミラ

7

 

 

 

5

 

4

 

 

 

クロム/ルフレ

 

3

 

5

4

 

 

 

 

 

 

 

(3)エンゲージ武器・エンゲージ技について

 

 

エンゲージ武器は『エンジェル』(威力:6、命中:90、重さ:4、異形特効)、『リカバー』(癒力:40)、『ライナロック』(威力:15、命中:95、必殺:10、重さ:12)の3種です。特に異形特効付のエンジェルは序盤から終盤まで使用頻度が多いと考えられます。リカバーについては、通常の杖と違って使用回数が減ることがなく、少量のHP回復であっても経験値稼ぎのために積極的に使っていくことができます。

 

エンゲージ技”ワープライナ”は、「10マス以内の敵を攻撃可能な位置にワープし、強力な魔法(ライナロック)で攻撃する」という効果であり、竜族なら射程が+1、騎馬ならワープ可能な範囲が+2、飛行ならワープ可能な範囲が+5されます。今作の兵種は、移動力をドーピングしたとしても最大で8であるため、最低でも10マス移動可能である点は優れています。また、エンゲージ技は敵からの反撃を受けることがないため、戦況を選ぶ必要があるものの、無闇に特攻しなければ安全に着地可能です。他の紋章士のような高火力で敵を倒し切るような技ではないため、先制攻撃並びに移動手段としての活用がメインになると思われます。

 

 

【3】考案した運用方法

 

 

【1】導入で触れた通り、ここでは実際の運用方法について紹介します。

 

ユニット

メリン

兵種

スナイパー

使用武器

光の弓+5、勇者の弓、長弓、レンダウィル

継承スキル

速さの吸収(リンより継承、SP:2000)

竜呪(カムイより継承、SP:2000)

 

(考察経緯)

 

今作の攻略において、飛行兵(ドラゴンナイトグリフォンナイト)や守備の高い重装兵(ジェネラル、グレートナイト)をどう処理していくかが攻略のポイントであり、特に飛行兵に対して特効がある弓での攻撃は編成上必須と言えます。中でも、全弓武器最大威力19(+5まで錬成時、威力24)を誇る”光の弓”が非常に強力であるため、これを扱うユニットを複数用意しようと考えました。FEエンゲージにおいて”特効”は、武器威力を3倍にして計算されるため、光の弓の威力は57、+5まで強化すると72となることから、他の飛行特効武器とは比べ物にならないほど高火力になります。

 

第一候補はフォガート(専用職クピードー運用)、時点で魔力の成長率が高めなクロエ(ウォーリアー運用)までは確定し、3人目としてスタルークに持たせていましたが、スタルークは魔力の初期値・成長率ともにかなり低めであったため、スタルークは物理攻撃に専念させ、代わりに個人スキルや成長率・初期値が優れるメリンをスナイパーで運用することに決めました。

 

メリンをスナイパーで運用する上で組ませる紋章士の候補として、初めはセリカが入っていませんでした。想定した紋章士はリン、カムイ、ベレト、クロム/ルフレ、三級長がまず候補として上がりました。その中で魔力に補正が入る紋章士はカムイ、ベレト、エンゲージ状態でのクロム/ルフレでした。クロム/ルフレのエンゲージ状態で魔力+10は魅力的でしたが、どちらかと言えば物理メインで瞬間火力を求める際に利用する方が有効であると考えた結果、ウォーリアー運用のクロエと組ませました。ベレトはエンゲージ武器がフェイルノートになりますが、スナイパー運用のメリンはエンゲージスキル”女神の舞”の恩恵を”受けたい”側のユニットであったため却下となりました。カムイは戦闘スタイル”隠密”のスナイパーの場合、竜脈”霧”になり、自身で回避+30の霧の中に隠れつつ、”隠密”の効果により回避を+60させます。しかし、敵の魔道兵種は回避地形効果を無視してくるため、竜脈”霧”よりも竜脈”炎”での歩兵の足止めの方が有効であると考え、竜脈”炎”を発動可能な竜族リュールや”魔道”のセリーヌに回しました。

 

ここで、戦闘スタイル”隠密”のスタイルボーナス抜きにして「魔力に補正が入る紋章士」で考えた結果、紋章士セリカが候補に上がりました。スナイパー運用のメリンは、勇者の弓や長弓などの物理攻撃で守備の低い魔道士を相手にすることも多く、飛行兵に対しては光の弓を使用することから、物理・魔法の両方で攻撃する機会があります。よって、紋章士セリカの力・魔力に入るシンクロ補正の無駄がなくなる上に、低めな魔力の方に多く補正が常時入る点を評価し、スナイパー運用するメリンと組ませることに決めました。

 

 

(運用上の所感)

 

 

物理での攻撃の際には魔法職の敵を相手にすることが多いため、魔防に補正が入る点も相性が良く、メリンの高い速さで追撃を許さずにダメージを抑えることができました。さらに、特に終章のような敵が異形兵の場合、受けたダメージの半分を返すことで、追撃で楽々倒し切れた場面がかなり多く、嬉しい誤算でした。物理防御の高い敵が複数いた場合にはエンゲージスキル”重唱”を使用し、継承した”竜呪”により複数の敵にデバフを撒き散らす役目を担いました。メリンが先発で攻撃を仕掛けることで、個人スキル”エスコート”(自分の周囲2マスの範囲に味方の女性ユニットが2人以上いる場合、その女性ユニットと自分の命中・回避+5)が発動しやすくなり、味方のサポートも可能になる点で大きな意味がありました。エンゲージ状態が終了した後は、高い速さ成長率に加えて”速さの吸収”で最大+10上乗せすることで、2回攻撃”勇者の弓”の追撃含めた4回攻撃で早急にエンゲージカウントを稼ぐことができました。スナイパーの移動力は5であるため、部隊の進軍から多少遅れてもエンゲージ技”ワープライナ”で距離を詰めたり、侵入不可の地形を飛び越えて移動できた点も非常に使いやすかったです。

 

結果として、セリカの性能が上手く噛み合い、対飛行敵は無双し、先制攻撃で削りを入れてデバフをかけるなどの味方サポートまでこなす、部隊の大黒柱になってくれました。

 

 

(各種データ)

 

 

以下の表にメリンの個人成長率とスナイパーの兵種成長率を加えた合計成長率をまとめます。比較として、フォガートを専用職クピードーで運用した際の成長率もまとめます。

 

 

メリン

フォガート

 

個人成長率

合計

個人+兵種

個人成長率

合計

個人+兵種

HP

55

70

60

70

25

40

30

35

魔力

25

25

25

30

40

70

30

50

速さ

50

60

55

75

守備

30

40

30

35

魔防

30

30

35

55

幸運

25

35

25

25

体格

10

10

10

10

 

次に、メリンを加入後すぐにスナイパーにクラスチェンジした際の初期値(内部レベル15)とLv.20時(内部レベル34)のステータスを示します。比較として、フォガートを加入時のレベルでクピードーにクラスチェンジした時の初期値(内部レベル17)とLv.18(内部レベル34)でのステータスを示します。

 

 

メリン

フォガート

 

初期値

内部レベル15

Lv.20

内部レベル34

初期値

内部レベル17

Lv.18

内部レベル34

HP

35

48

35

47

17

24

13

19

魔力

8

13

9

14

23

36

18

26

速さ

17

28

19

32

守備

11

18

11

17

魔防

9

15

13

22

幸運

13

19

9

13

体格

8

10

9

10

 

フォガートは魔力の初期値と成長率の高さから”光の弓”使いとして有名ですが、比較してみるとメリンも負けていないことがわかります。スナイパー運用のメリンは技が高いため命中が安定することから、力と魔力の火力面を補うセリカと相性が良いことに対し、フォガートは魔力と速さに優れるものの、力と技の数値がやや低いため、力またはダメージ加算効果、技を補正できる紋章士と相性が良いです(例:エイリーク)。

 

 

【4】総括

 

 

今回の記事では、紋章士セリカに関する運用方法について、私自身が実際に運用した例を紹介する形でまとめました。戦闘スタイルボーナスを無視した結果、思いがけないユニットとの組み合わせにたどり着く結果となりました。ネット上でも同様な運用をしている方を見つけることができなかったため、完全オリジナルの運用方法かもしれません。FEエンゲージ発売から半年以上経ちましたが、まだまだ研究・開拓の余地があると思うと、本当に素晴らしい作品だと実感できます。

 

 

今回の記事は以上になります。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

また次の記事でお会いしましょう。

 

 

2023年9月6日(水)

ネギ侍