ネギ侍の鍛錬場

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【FEエンゲージ】杖使いとしてのシトリニカの可能性

こんにちは。

ネギ侍と申します。

Twitter:@NgPKHo1O)

 

 

今回は私の好きなゲームの一つである、ファイアーエムブレムエンゲージに関する記事となります。

(※本編のネタバレを含みます)

 

今回の記事では、私が実際に使用したシトリニカをハイプリーストで運用する方法について、経緯を含めて記事にまとめていきたいと思います。

 



 

尚、この記事で使用しているデータなどは以下のサイトを引用しています。

ファイアーエムブレムエンゲージ完全攻略本(徳間書店

https://game8.jp/fe-engage

https://kamigame.jp/fe-engage/index.html

https://www.pegasusknight.com/wiki/fe17/

https://hyperwiki.jp/fee/

 

 

この記事は以下の項目から構成されています。

 

【1】導入

【2】考察経緯

【3】性能評価・運用方法の紹介など

【4】総括

 

 

【1】導入

 

 

シトリニカは本編7章開始時にスタルーク、ラピスと共に加入します。加入時は下級職のマージLv.10であり、基本的には高い魔力を生かした魔法職として運用されることが多いユニットです。

 

私は以前、シトリニカの個人スキルを活かしつつ、当時世間一般的に使用頻度が少なかった紋章士リーフを積極的に活用するため、『マスターモンク×シトリニカ』の運用方法を考察しました(記事URL:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/05/17/235346)。この記事にて、シトリニカの基本性能などをまとめていますので、今回の記事では割愛します。マスターモンクでの運用方法では、シトリニカの高い魔力が生かされる場面がリーフのエンゲージ技”テトラトリック”や、エンゲージ武器”ひかりの剣”使用時、杖による回復時であり、勿体無さを感じていました。そこで、今回の記事では、”マスターモンク×シトリニカ”の運用方法をアップデートする形で、『ハイプリースト×シトリニカ』の運用方法について考察したいと思います。

 

今回のシトリニカの運用方法はサポート性能の高い運用方法になるため、より攻めっ気のある運用方法については『知力25のFE沼』というサイトにて、以下の記事で考察されていましたので紹介します。

 

考察記事:https://chiryoku25.com/シトリニカ学/

運用方法:https://chiryoku25.com/【feエンゲージ】ルナ21章無限増援vs轟雷シトリニカ/

 

 

【2】考察経緯

 

 

FEエンゲージでは、回復杖や転移杖、”コラプス”(敵をブレイクする)や”フリーズ”(1ターン敵が移動できなくなる)といった妨害杖など、杖が非常に強力なゲーム設計になっていると感じます。さらに、紋章士ミカヤとエンゲージ状態になった際に発動する”増幅”「杖の射程、または転移などの距離+5、杖の効果範囲+1」の効果によって、複数の味方を回復・転移、複数の敵を妨害する動きが可能になるため、使い方によっては戦況をコントロールできるポテンシャルを秘めています。

 

杖専門のユニットとして、まずオルテンシアが候補に上がります。オルテンシアの専用上級兵種”スレイプニル”の兵種スキル”大樹”は「杖を使用した時、技%で使用回数を消費しない」という効果を持ち、使用回数が少なく、入手数に限りのある”ドロー”や”リザーブ”などの貴重な杖を、使用回数を踏み倒して使用できる可能性があります。従って、積極的にミカヤとのエンゲージを発動し、回復や妨害による起点作成などを行なっていきたいユニットになります。

 

ここで問題となるのは、「エンゲージカウントをどう回復するか」ということです。マップに配置された紋章氣を踏みに行ったり、リザーブによる複数ユニットの回復でカウントも一気に稼ぐことが理想です。ただし、戦闘が長期化する、紋章氣までの距離が遠くて踏めない場合、ライブやアイスロックなどのコストの低い杖でのカウント稼ぎ、通常戦闘での稼ぎを活用することになります。しかし、ライブやアイスロックではカウントが1ずつ回復するためコスパが悪く、オルテンシアの低耐久・低火力での戦闘による稼ぎはあまり良い手とは言えません。こうした点から、オルテンシア以外の杖使い、且つ攻撃性能も高いユニットを用意することで、パーティ全体の安定性が向上すると考えました

 

そこで、以前記事に投稿した『マスターモンク×シトリニカ』で「2連続攻撃の体術でのカウント稼ぎ」が可能であった点を踏まえ、加えて、高い魔力を戦闘に活用するため、『ハイプリーストでシトリニカを運用』する方法を思いつきました。

 

 

【3】性能評価・運用方法の紹介など

 

 

(1)性能評価

 

 

以下の表に、ハイプリーストの基本情報と兵種成長率、シトリニカの個人成長率との合計成長率、各内部レベルにおけるステータスをまとめます。

 

ハイプリーストの基本性能

(基本)武器レベル

魔道書:B / 杖:S / 体術:C

(シトリニカの場合)

武器レベル

魔道書:A / 杖:S / 体術:C

兵種スキル

【自己回復】

回復系の杖を使用する相手に自分自身を選べるようになる。

戦闘スタイル

【魔道】

魔法で攻撃した際、相手の地形効果による回避補正を無効にする。

 

 

ハイプリースト

兵種成長率

シトリニカ個人成長率

+ハイプリースト兵種成長率

ハイプリーストLv.1

(内部レベル:10)

ハイプリーストLv.20

(内部レベル:29)

HP

0

45

26

35

0

10

4

6

魔力

25

65

16

28

0

25

15

20

速さ

5

35

10

16

守備

0

20

5

9

魔防

30

70

15

28

幸運

30

55

13

23

体格

0

5

4

5

ここで、体術による攻撃について付け加えます。体術武器は基本的に物理攻撃として判定されますが、攻撃力は『(力+魔力)÷ 2 +武器威力』という計算になります。体術での攻撃を使用する場合の仮想敵は、体術でブレイクが取れる弓・魔道書・短剣を使用する敵です。ダメージが1でも入ればブレイクが取れることから、敵からブレイクを取りつつ、2連続攻撃を活用してエンゲージカウントを稼ぐ場合に使用します。敵のセイジやハイプリーストは物理防御が低く、スナイパーなどの弓兵は1射程で反撃されないため、体術でのブレイクやエンゲージカウント稼ぎは比較的やりやすいです。よって、体術の使用武器レベルCは、攻撃の最低ラインは保てていることになります。

 

初期兵種がハイプリーストのユニットとしてパンドロがいますが、パンドロは天性素質が杖であるため、元々杖Sまで使用できるハイプリーストでは天性素質が無駄になっています(従って、天性素質を活かすならば、パンドロはセイジ運用もおすすめ)。一方で、シトリニカの天性素質は魔道書であるため、ハイプリーストであっても武器レベルAのボルガノンやトロンが使用可能になります。特にトロンは高威力・高射程の強力な魔道書であるため、高い攻撃性能が保証できます。

 

魔道書で攻撃しつつ杖が使用可能な兵種としてセイジがありますが、シトリニカがセイジ運用する場合には杖Bまでしか使えないため、範囲回復杖のリザーブでのエンゲージカウント稼ぎや、ドローによる敵を転移する杖が使えなくなるため、これらの杖が使用できるメリットが非常に大きいため、サポート性能を上げるためにハイプリーストで運用する価値があります。

 

まとめると、武器レベルAまでの魔道書による攻撃性能、武器レベルSまで使用可能な杖によるサポート、武器レベルCまで使用可能な体術によるブレイク・エンゲージカウント稼ぎが加わることで、多種多様な運用が可能となります。

 

 

(2)継承スキル・紋章士

 

 

基本的には攻撃・サポートのどちらかに寄せた方が運用しやすいため、自分の求める役割に合わせて継承スキル・紋章士を選択していくことになります。今回の記事では、杖でのサポートを重視した方針でまとめていきます

 

以下の表にオススメの継承スキルをまとめます。

 

継承スキル

紋章士

必要SP

効果

再移動

シグルド

1000

行動後、2マス移動可能。「再移動+」にレベルアップすると、3マスに増える。(必要SP2000)

※シグルド装備時は不要

魔力+スキル

セリカ

1000~5000

魔力+2:SP1000

魔力+3:SP3000

魔力+4:SP4000

魔力+5:SP5000

踏ん張りスキル

ロイ

2000~5000

戦闘開始時にHP30%以上だった場合、その戦闘でどれだけダメージを受けてもHPが1残る。「踏ん張り+」の時HP20%以上(必要SP3000)、「踏ん張り++」の時HP10%以上(必要SP4000)、「踏ん張り+++」のときHP2以上(必要SP 5000)とレベルアップ

※ロイ装備時は不要

信仰 Lv.5

(推奨)

ミカヤ

1000

HP回復量+15、杖の命中+30

サイレスガード

ミカヤ

200

サイレス状態を無効化する

ミカヤ装備時は不要

技+スキル

ルキナ

100~2000

技+1:SP100

技+2:SP300

技+3:SP500

技+4:SP1000

技+5:SP2000

天刻の拍動+

ベレト

500

50%の確率で外れた攻撃が命中する。幸運が高いとさらに確率が上がる。(妨害杖の命中にも適用される)

※ベレト装備時は不要

竜呪

カムイ

2000

自分から攻撃した時、戦闘後、相手に全基本能力-4(効果は1ターンに1ずつ回復する)

※カムイ装備時は不要

(以下DLC

 

 

 

七色の叫び+

クロム/ルフレ

2000

自分の周囲2マスにいる味方の7つの基本能力を1ターンの間+3する「応援」コマンドが使用できる。

※クロム/ルフレ装備時は不要

魔力・技+スキル

ヴェロニカ

700~8400

魔力・技+1:SP700

魔力・技+2:SP1600

魔力・技+3:SP4200

魔力・技+4:SP6000

魔力・技+5:SP8400

星玉の加護

チキ

1500

レベルアップした時に基本能力が上昇しやすい(全ステータスの成長率+15)

※チキ装備時は不要

 

杖の命中に関する計算方法は、以下の通りになります。

 

(妨害杖の命中)= 魔力 + 技 + 杖命中 + スキル命中補正

 

ここで、スキル命中補正とは、杖命中を変動させる効果のみ有効なので、杖の命中を底上げするスキルはかなり限られます。さらに、妨害杖の命中に支援効果は加味されません。よって、優先したいスキルは”信仰Lv.5”、または”天刻の拍動+”です。もちろん、この二つのスキルを両方採用しても問題ありません。他には、魔力と技を底上げするスキルや、不意の事故を防ぐための”踏ん張り”スキルなどです。後ほど、私が実際に運用したスキル構成などを示します。

 

以下にオススメの紋章士をまとめます。

 

 

ミカヤ

 

 

【2】考察経緯でも記載したとおり、杖を使う上で第一候補に上がる紋章士です。編成にオルテンシアがいない場合、ミカヤ一択で間違いありません。編成にスレイプニル運用のオルテンシアがいる場合、シトリニカにはハイプリーストの戦闘スタイル”魔道”を活用できる他の紋章士を優先した方が良いかもしれません。

 

 

・カムイ

 

 

竜脈による戦況のコントロールを得意とする紋章士です。戦闘スタイル魔道のハイプリーストでは、竜脈が”炎”となり、「ダメージ効果のある炎を発生させる」ことができます。この竜脈”炎”によって歩兵や騎馬兵の移動力が低下するため、敵の進行を変える・足止めすることで、敵を落ち着いて処理できるようになります。絆Lv.8から”竜呪”が発動するため、1~3射程のトロンで敵を一方的に攻撃しつつ、ステータスにデバフをかける動きも非常に強力です。

 

尚、絆レベルが最大の時、シンクロ補正で「HP+15・魔力+4、魔防+3」されるため、油断はできないものの、HPが低めなシトリニカの耐久面を向上できます。

 

 

・ベレト

 

 

”天刻の拍動”スキルが発動するため、妨害杖の命中補正スキルを省くことが可能です。ハイプリーストの戦闘スタイル”魔道”で使用可能なエンゲージ武器”テュルソスの杖”が非常に強力であり、「魔法の射程+2、稀にダメージ半減」という効果を持ちます。よって、エンゲージ状態ではトロンの攻撃射程が1~5射程まで伸びるため、4射程攻撃してくる異形竜などに対しても、射程範囲外から一方的に狙撃可能です。ここに継承スキル”竜呪”が加わると、一方的に攻撃しつつステータスにデバフをかけれるため、味方のサポートに繋がります。

 

エンゲージ技”女神の舞”は「隣接4マスの味方を再行動させる」という効果であり、戦闘スタイル”魔道”により「再行動する味方の魔力+4」という効果が上乗せされます。紋章士とのエンゲージ状態にターン制限があるため、『エンゲージ状態でどれだけ行動できるか』が一つの鍵になります。従って、ヴェロニカとエンゲージ状態のユニットとセアダスを巻き込みつつ”女神の舞”を行うことで、最大7回行動できるようになります。

 

これらの要素から、紋章士ベレトを装備したユニットは積極的にエンゲージを発動させていきたいですが、エンゲージカウントを稼ぐ手段が豊富なハイプリースト×シトリニカとは非常に相性が良いです。

 

 

(3)運用方法紹介

 

 

ユニット

シトリニカ

兵種

ハイプリースト

使用武器

トロン(ヴェロニカ紋章刻印)

上級の体術+5

リザーブ

 

・回復杖@1(リブロー or リカバーなど)

・妨害杖@1 or 2(ドロー or コラプス or フリーズ  or アイスロック)

※戦況に応じて、輸送隊を活用しつつ使い分け

紋章士

ミカヤ or ベレト

継承スキル

再移動

信仰Lv.5

 

パーティ編成の中にオルテンシアを組み込んだ際にはベレトと組ませていました。

 

どの紋章士と組み合わせた場合でも、早い段階から積極的にエンゲージを発動し、エンゲージ状態で受けられる恩恵を全面に出していきました。エンゲージ状態解除後は敵の魔道士やブレイクされた兵種に対して体術で攻撃、または、HPが削れた味方が複数いた場合は”リザーブ”によりエンゲージカウントを大幅回復し、溜まり次第再度エンゲージ発動…といった動きをしていました。結果として、紋章氣を踏むことは一度も無かったにも関わらず、一つの戦闘マップでエンゲージ状態が長かったユニットの1人であった上に、暇になる場面はほとんど無く、常に何かしらの行動で味方をサポートし続けることができました。

 

スキルに関してですが、私が運用した際には”竜呪”と”信仰Lv.5”で迷いましたが、”信仰Lv.5”を優先することにしました。ベレトを装備した際には”天刻の拍動+”と両採用になるため、攻撃・妨害杖ともにほぼ必中状態でしたが、”信仰Lv.5”による杖の回復量上昇の恩恵が大きかったように思います。当時の私の編成にはロイやヘクトル、アイクといった紋章士を装備したウォーリアーやジェネラルのようなHPが高いユニットが複数体おり、本編後半になるに従い、杖の回復量が間に合わない場合が出てきたためです。特に、リザーブによる回復量はライブよりも少ないこと、ロイとエンゲージしたジェネラル×パネトネがHP1まで削られた際のリカバーによる回復などにおいて、信仰スキルの回復量増加に助けられた場面は想像より多かったように思います。

 

ハイプリーストは魔防と幸運の成長率も優れていたことから、敵の妨害杖の回避が高くなった点も非常に優秀でした

 

 

【4】総括

 

 

今回の記事では、以前投稿した記事を踏まえた上で、ハイプリーストでシトリニカを運用する方法についてまとめました。シトリニカは魔力の変動値が+3されることから、全ユニットの中で最も魔力が高くなります。今作は兵種毎に決められたステータスに各ユニットの変動値が加味されてステータス実数値が決まるため、魔力が高いということこそシトリニカ最大の魅力とも言えます。中でもハイプリースト×シトリニカの組み合わせは、アタッカー、サポートのどちらをとっても非常に強力なユニットであるため、オススメの組み合わせです。

 

 

今回の記事は以上となります。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

また次の記事でお会いしましょう。

 

2023年9月17日(日)

ネギ侍