ネギ侍の鍛錬場

趣味に関する記事を投稿します。

【FEエンゲージ】なぜラピスの魔力成長率は20%なのか?

こんにちは。

ネギ侍と申します。

Twitter:@NgPKHo1O)

 

 

今回は私の好きなゲームの一つである、ファイアーエムブレムエンゲージ(FEエンゲージ)に関する記事となります。

(※本編のネタバレを含みます)

 

今回の記事は、現在周回中にFEエンゲージ本編攻略におけるラピスの運用に関して、コラムのような内容となります。

 

 

尚、この記事で使用しているデータなどは以下のサイトを引用しています。

ファイアーエムブレムエンゲージ完全攻略本(徳間書店

https://www.pegasusknight.com/wiki/fe17/

https://hyperwiki.jp/fee/

 

 

この記事は以下の項目から構成されています。

 

【1】ラピスについて

【2】物理職運用において”魔力成長率・初期値”が貴重な理由について

【3】ラピスが”気功兵種×紋章士ルキナ”運用に適する理由

【4】総括

 

 

【1】緒言

 

 

この記事のきっかけは、「ラピスの魔力成長率はなぜ20%なのか?」という疑問からでした。

 

 

ラピスの運用方法について、私は過去にドラゴンナイト運用の記事を投稿しました(記事URL:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/12/26/223329)。以下の表に、ラピスをドラゴンナイトで運用する際の成長率とステータス変化をまとめます。尚、クラスチェンジは下級職Lv.10で最速で行った場合を想定します。

 

 

成長率

ステータス

個人

成長率

ドラゴンナイト

内部Lv.20

内部Lv.40

兵種

兵種+個人

HP

55

20

75

39

54

25

20

45

19

28

魔力

20

0

20

5

9

35

10

45

17

26

速さ

55

5

60

21

32

守備

35

20

55

15

26

魔防

30

5

35

12

19

幸運

25

5

30

11

17

体格

5

5

10

7

9

合計

285

90

375

107

166

(ステータスの”合計”とは、HPを除いた数値)

 

ステータス変化は”固定成長”を想定しており、この成長方式では「レベルアップ毎に成長率を積算して、合計100%に到達したらステータスが1アップする」という仕様になります。

 

ラピスの成長率・ステータス変化を見ると、物理攻撃をメインにする場合には力成長率が元々低いことからステータスが伸びるのに時間がかかるため、できるだけ高火力武器を使用するかウルフナイトなどの短剣使いの兵種にして”毒”を付与することでダメージを稼ぐ方法が必要となります。ウルフナイトは一旦置いておくとして、高火力武器を使用するとなると今度は体格の低さが課題となるため、紋章士との組み合わせなどでの対策が必須となります。

 

物理攻撃のみで厳しい場合は”いかづちの剣”やウォーリアーなどの弓が使える兵種ならば”光の弓”、飛行特効付きのスマッシュ武器”風の大斧”での運用も候補となりますが、ラピスの場合魔力の伸びがあまりに微妙なラインとなります。

 

こうした背景を踏まえ、ラピスの成長率配分に込められた意味を考察する必要があると考え、今回記事にまとめようと思い立ちました。

 

 

【2】物理運用において”魔力成長率・初期値”が貴重な理由

 

 

この記事をまとめる上で、例え物理攻撃メインでの運用であったとしても、”魔力成長率”と”魔力初期値”が重要な役割を果たすことについて考える必要があります。

 

(1)考察経緯”でも触れた通り、魔法武器の中でも特に飛行特効のある”光の弓”や”風の大斧”は重要な攻撃手段であり、これらの武器を強く運用できるユニットは編成に加える価値が非常に高いです。以下の表に”光の弓”や”風の大斧”の武器性能をまとめます。

 

 

風の大斧

光の弓

(参考)ぎんの弓

威力

20(最大錬成時:25)

19(最大錬成時:24)

13(最大錬成時:19)

命中

70

75

85

必殺

0

0

0

重さ

15

12

10

回避

0

0

0

必殺回避

0

0

0

特効

飛行

飛行

飛行

射程

1

2

2

種類

武器Lv

B

C

B

備考

魔法武器

(追撃不可、自分から攻撃した時必ず後攻攻撃になるがスマッシュ発生)

魔法武器

 

 

今作の”特効”によるダメージ計算は『武器威力×3』なので、特効発動時、初期威力では風の大斧は威力:60、光の弓は威力:57、最大まで錬成した場合の風の大斧は威力:75、光の弓は威力:72に達します。もちろん”紋章刻印”による威力補正も加味されます(刻印による補正は最大で+3のため、特効発動時は+9)。欠点としては、上記の武器はどちらも重さが高く、ユニットの体格によっては大きく攻速落ちしてしまい、元々追撃ふかの風の大斧は良いとしても、光の弓を使用して追撃が取れなくなる場合があります。

 

ところで、今作は敵の耐久力が高めに設定されているように思います。特に21~22章あたりから敵全体のステータスが強化されており、チェインアタックによる削りや”毒”の蓄積による固定ダメージ増加などを絡めながらでなければ、思った以上に手数をかけさせられる場合があります。こうした背景からも弓や風の大斧、風魔法で特効を付きやすい飛行兵を迅速に処理できるかは攻略のカギとなります。ところが、今作の飛行兵の耐久力は敵兵の中でも高水準となっています。

 

以下の表に本編22章と終章の飛行兵(ドラゴンナイトグリフォンナイト)の耐久力と攻速、風の大斧・光の弓を使用してこれらの敵をワンパンする(追撃無しで倒す)ために必要な魔力等をまとめます。尚、紋章刻印による威力強化は考慮していません。

 

 

22章

26章(終章)

ドラゴン

ナイト

グリフォン

ナイト

ドラゴン

ナイト

グリフォン

ナイト

HP

62

52

73

62

守備

27

21

35

27

魔防

19

28

22

34

物理耐久

(HP+守備)

89

73

108

89

魔法耐久

(HP+魔防)

81

80

95

96

攻速

27

35

36

44

 

 

 

 

 

 

(以下、自軍ユニット攻撃時、必要な魔力ステータス)

光の弓

(威力:19)

24

23

38

39

光の弓+3

(威力:22)

15

14

29

30

光の弓+5

(威力:24)

9

8

23

24

風の大斧

(威力:20)

21

20

35

36

風の大斧+3

(威力:23)

12

11

26

27

風の大斧+5

(威力:25)

6

5

20

21

(22章は21章からの連戦となるため、21章開始時点で必要な魔力ラインとも言えます。)

 

22章の飛行兵は魔力ステータスが多少低くても武器威力のお陰で何とか処理できるものの、終章の敵を一撃で倒すとなると相当魔力が高い必要があり、”光の弓”を扱う場合はほぼ追撃が必須となります。尚、過去に私が投稿した記事”メリン×スナイパー×紋章士セリカ”運用であれば、スナイパー運用のメリンの魔力上限値:19にセリカの魔力補正+5によって合計魔力ステータスがちょうど24になるため、”光の弓+5”を使用することで終章のドラゴンナイトグリフォンナイトをちょうど1発で倒せます(記事URL:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/09/06/064705)。(メリンは魔力初期値が高いので、ドーピングアイテムなどを活用すればすぐに上限値に届きます。)

 

『追撃で倒す』ことを前提とすると追撃発生のためには「敵との攻速差:5」となる必要があり、光の弓を扱える汎用兵種の速さ上限値に着目すると、ユニット毎の変動値で多少前後するものの、『ウォーリアー:33、スナイパー:32、ボウナイト:37』であることから、スキルや紋章士で速さを補強しなければ終章のドラゴンナイトに追撃を取れません。対グリフォンナイトに関しては、例え”速さの吸収”で最大の+10まで速さを伸ばしても紋章士次第では追撃発生ラインに届きません。専用職では「ティラユール(スタルーク):40、クピードー(フォガート):52』であるため、この2人はスキルや紋章士、フォガートに関しては自力で終章のグリフォンナイトまで追撃発生ラインに届きます。ここまで”速さ上限値”での議論をしていますが、紋章士リンを装備して”速さの吸収”で最大+10、シンクロ補正で+5、エンゲージ武器”ミュルグレ”を装備して速さ+5によって、補正限界値の+20まで速さを単独で伸ばすことができることから必ずしも速さが上限に達している必要はありません。ただし、リンを装備できるユニットは1人であり、非エンゲージ状態またはミュルグレ以外の武器を装備した場合は+15である点には注意が必要です。

 

他にも特効は無いものの”いかづちの剣(威力:13)”や”炎の槍(威力:10)”がありますが、上記の武器も含めて物理職での運用において魔法武器をサブウェポンにする場合、一定の魔力成長率と魔力初期値を持つユニットが適しています。固定成長の場合、個人的には”魔力成長率:25%”と”魔力初期値:7”が一つのラインと思います。これより低い場合、レベルアップのためにより経験値を集中させる必要があるため、意図的な経験値稼ぎをしない限りはかなり苦しい立ち回りを強いられることになります。

 

 

【3】ラピスが”気功兵種×紋章士ルキナ”運用に適する理由

 

 

ここまでの話を踏まえた上でラピスに話を戻すと、ラピスの力成長率:25%、魔力成長率:20%であることから、物理職運用のために力成長率に大きく補正のかかる兵種で運用したいところですが、魔力はあまり伸びない上に初期値が低いためにサブウェポンとしても火力が怪しいラインになるため、最初から当てにしないで捨てるのも一つの方法と言えます。逆に魔法メインまたは両刀運用しようとする場合は魔力に大きく補正の入る兵種の選択が必要ですが、今度は力が伸びなくなります。冒頭で述べた「ラピスの魔力成長率はなぜ20%なのか?」という疑問にはこうした背景があります。

 

そこで、「魔力成長率が”20%”以上であることに意義がある兵種は何か?」と考えたところ、”マスターモンク”または”エンチャント”でラピスを運用する方法に辿り着きました。

 

 

(1)兵種の特徴、成長率、ステータスなど

 

 

はじめに、以下の表にマスターモンク・エンチャントの武器素質、兵種スキルをまとめます。

 

兵種

マスターモンク

戦闘スタイル

気功

使用武器

体術:S、杖:A

兵種スキル

【気の拡散】

杖によるHP回復を受けた時、周囲1マスの味方のHPを回復量の50%回復

 

 

兵種

エンチャント

戦闘スタイル

気功

使用武器

短剣:B+、体術:B+

(該当する天性素質持ちのユニットはAランクまで使用可能)

兵種スキル

【輸送隊】

武器や道具を預けたり受け取ったりすることが可能な「輸送隊」コマンドが使用できる

 

以下の表に、ラピスをマスターモンクまたはエンチャントで運用する際の成長率をまとめます。

 

 

個人

成長率

マスターモンク

エンチャント

兵種

兵種+個人

兵種

兵種+個人

HP

55

5

60

5

60

25

10

35

15

40

魔力

20

20

40

15

35

35

0

35

15

50

速さ

55

0

55

10

65

守備

35

15

50

5

40

魔防

30

25

55

5

35

幸運

25

10

35

15

40

体格

5

0

5

5

10

合計

285

85

370

90

375

 

以下の表に、ラピスをマスターモンクまたはエンチャントで運用する際のステータス変化を内部レベル毎にまとめます。

 

 

内部Lv.20

内部Lv.30

内部Lv.40

マスターモンク

エンチャント

マスターモンク

エンチャント

マスターモンク

エンチャント

HP

34

32

40

38

46

44

15

15

19

19

22

23

魔力

11

10

15

14

19

17

14

15

18

20

21

25

速さ

17

18

22

24

28

31

守備

13

13

18

17

23

20

魔防

16

12

22

16

27

19

幸運

12

14

16

18

19

22

体格

6

6

7

7

7

8

合計

104

103

137

135

166

165

(”合計”はHPを除いた合計値であり、太字は上限値到達を意味する)

 

両兵種で使用可能な武器”体術”は『(力と魔力の平均値)+ 武器威力』で攻撃力が決まるため、力と魔力が共に伸びる兵種に向いています。”エンチャント”は”短剣”も使用可能である点が強力であり、紋章士ルキナと組み合わせることで”デュアルアタック”や”デュアルアシスト”によって連携職でなくても短剣でチェインアタックに参加できるため、自身から攻撃を仕掛けずともチェインアタックが命中した敵に毒を付与できます。

 

ここで、ラピスの魔力成長率20%に注目すると、マスターモンクでは合計で40%、エンチャントでは合計35%となるため、”固定成長”の成長方式ならば両兵種ともレベルアップ3回に1回ステータスが1上昇する計算になります。仮に魔力成長率が15%であった場合エンチャント運用では合計で30%になるため、ステータス上昇のペースがレベルアップ4回に1回と遅くなります。体術によって魔道書・短剣・弓の3種に対してブレイクを取れるため、体術の火力に直結する魔力の成長を少しでも早く稼ぐことは非常に有効であり、ラピスの魔力成長率が20%であることによってエンチャントでも体術の火力を確保できる点において価値があります。

 

 

(2)”絆盾”運用に適した”個人スキル”と”支援”

 

 

ラピスの個人スキル”戦果移譲”は「周囲1マスに味方がいる場合、命中・回避+10、必殺-10」という回避盾向きな効果を持ちます。ここで、紋章士ルキナのエンゲージスキル”絆盾”は「隣接する味方への敵の初撃を80%の確率で無効化する『絆盾』コマンドが使用できる」という効果を持ちますが、マスターモンクやエンチャントのような”気功”兵種の場合にはスタイルボーナスによって”絆盾”発動率が100%になります。”絆盾”の使用例を以下に示します。

 

 

ここで重要になるのは、「”絆盾”を発動したユニットの回避率が高い」ことです。ルキナのシンクロスキル”デュアルサポート”は「隣接する味方との支援レベルが高いほど回避がアップする(最大+90)」という効果を持つため、まさに”絆盾”発動を想定した効果となっていますが、ラピスの場合自身の高い速さ成長率に加えて個人スキルによる回避率アップが上乗せされるため、他のユニットよりも回避率が高くなります。また、ラピスは本編7章で加入するため、離脱期間が全紋章士の中で最も長いマルスから”回避+15”を継承できる点も大きなメリットと言えます。

 

これだけでもラピスが”気功×絆盾”運用に十分適していますが、”デュアルサポート”発動のための支援関連を整理するとさらに価値が上がります。

 

以下の表にラピスが相手に与える支援効果と支援相手をまとめます。

 

支援度

命中

回避

必殺

必殺回避

S

15

0

0

20

A

15

0

0

10

B

15

0

0

5

C

10

0

0

5

 

さらに、以下の表にラピスが支援相手から受けることができる支援効果をまとめます。表中には「支援度:Sの効果」も記載されていますが、支援Sは主人公のみ存在するため、実質ラピスが受けることが可能な効果は支援度:Aまでとなります。各ユニットの支援効果として参考にしていただければと思います。

 

ユニット

支援度

命中

回避

必殺

必殺回避

【① バランス型】

 

 

 

 

 

リュール

シトリニカ

 

S

10

5

6

5

A

10

5

3

5

B

10

5

3

0

C

10

5

0

0

 

 

 

 

 

 

【② 必殺型】

 

 

 

 

 

ブシュロン

S

10

0

12

5

A

10

0

6

5

B

10

0

3

5

C

10

0

3

0

 

 

 

 

 

 

【③ 必殺回避型】

 

 

 

 

 

エーティエ

セリーヌ

ゴルドマリー

S

15

0

0

20

A

15

0

0

10

B

15

0

0

5

C

10

0

0

5

 

 

 

 

 

 

【④ 命中型】

 

 

 

 

 

フラン

アンナ

スタルーク

ロサード

S

30

5

0

0

A

20

5

0

0

B

15

5

0

0

C

15

0

0

0

 

 

 

 

 

 

【⑤ 回避型】

 

 

 

 

 

フォガート

S

10

20

3

0

A

10

10

3

0

B

10

5

3

0

C

10

5

0

0

 

ラピスを”気功×絆盾”運用前提に運用する場合、ラピスが味方に与える支援効果が”必殺回避型”である点が非常に優秀と言えます。”絆盾”は敵の初撃を防ぐことはできるものの追撃までは防ぐことができません。ラピスの支援相手のブシュロン、エーティエ、ゴルドマリー、スタルーク、ロサード、フォガートは基本的に幸運が低めな傾向が弱点であるため、ラピスの支援効果によって最大で必殺回避を10%補正することで敵からの追撃による必殺事故までケアできます。加えて命中も最大+15補正できる点も絶妙に良い働きをしてくれます。したがって、”デュアルサポート”でラピス自身の回避を確保するためにも、支援度を優先的に上げることをお勧めします。

 

 

【4】総括

 

 

今回の記事ではラピスの魔力成長率をきっかけとして、ラピスが”気功×ルキナ”運用に適している理由ついてまとめました。火力面に関して頭を悩ませることが多かったラピスですが、まるで”エンチャント運用”を想定したかのような成長率設定に気づいた時、ワクワクが止まりませんでした。ルキナの”絆盾”を活用することで、特に敵の物量が増える高難易度での戦略の幅が広がるため、興味が湧いた方はぜひ参考にしていただければと思います。

 

 

今回の記事は以上となります。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

また次の記事でお会いしましょう。

 

2024年1月16日(火)

ネギ侍