こんにちは。
ネギ侍と申します。
(Twitter:@NgPKHo1O)
長らく時間が空いてしまいましたが、今回は私の好きなゲームの一つである、ファイアーエムブレムエンゲージ(以降、FEエンゲージ)に関する記事となります。
(※本編のネタバレを含みます)
この記事では、本編中におけるスタルークの評価と育成例についてまとめます。
尚、この記事で使用しているデータなどは以下の文献・サイトを引用しています。
・ファイアーエムブレムエンゲージ完全攻略本(徳間書店, 2023)
・https://kamigame.jp/fe-engage/index.html
・https://www.pegasusknight.com/wiki/fe17/
【1】導入
スタルークは7章開始時に部下のラピス、シトリニカと共に加入します。初期兵種は専用兵種ロード(弓)であり、序盤ではエーティエに次ぐ弓兵種にあたります。加入する第7章から飛行兵が増加し、DLCまで含めるとチキ外伝の竜に対しても弓で特効が取れるため、スタルークやエーティエはとても頼りになる存在です。
クラスチェンジして専用兵種のティラユールになると、ファイアーエムブレムの長い歴史の中でも屈指の強スキル”月光”をエンゲージのユニットの中で唯一習得できます。”月光”のスキル効果は「技%で、敵の守備・魔防を半減で攻撃」であり、物理攻撃・魔法攻撃の両方が対象であるだけでなく、反撃時やエンゲージ技使用中にも発動可能である点が優れています。
私自身のスタルークの評価としては、育成方針が立てやすい上に”月光”による火力補強が優秀な点が優れていることから、”育成すべきお勧めのユニット”の1人として位置付けていました。しかし、エンゲージ発売から時間が経つとともに研究も進み、「スタルークは本当に最強キャラなのか?」といった話題が度々上がるようになりました。そこで、この記事ではスタルークの基本情報を整理しつつ育成方針をまとめることで、「私自身がなぜスタルークを評価しているのか?」と言ったことが示せればと考えています。
あらかじめ断っておきますが、FEエンゲージはシミュレーションRPG(SRPG)という性質上、ユニットを様々な方法で育成して部隊を編成することにより、100人いれば100通りの方法が生まれる点が最大の魅力です。したがって、この記事で議論される内容はあくまで私個人の考えに過ぎないためあくまで参考程度に留め、絶対に正しいというわけではないことをご理解いただけると幸いです。
【2】スタルークの性能評価
(1)内部レベルについて
まず初めに、今作における内部レベルの仕様について簡単に整理します。キャラクターにはそれぞれ「内部レベル」というパラメータが存在し、レベルアップごとに蓄積されていきます。このパラメータはレベル差を求める際に使用され、このレベル差によって獲得経験値が求められます。クラスチェンジなどでレベルがリセットされてもレベル差が縮まることはありません。以下に内部レベルの考え方について簡単にまとめます。
(2)スタルークの基本情報
スタルークの成長率と初期値を整理していきます。以下の表にスタルークの個人成長率と専用兵種ティラユールの兵種成長率の合計値、加入後即クラスチェンジした際の初期値、ステータス上限値をまとめます。
|
成長率 |
初期値 (ティラユール Lv.1) |
ステータス 上限値 |
|
|
個人 |
個人+兵種 |
||
HP |
65 |
75 |
29 |
68 |
力 |
30 |
40 |
12 |
42 |
魔力 |
10 |
10 |
2 |
19 |
技 |
40 |
70 |
19 |
44 |
速さ |
45 |
55 |
13 |
40 |
守備 |
30 |
45 |
10 |
30 |
魔防 |
20 |
25 |
6 |
17 |
幸運 |
15 |
20 |
10 |
29 |
体格 |
10 |
10 |
7 |
15 |
スタルークの成長率は比較的バランスの良い数値を持っていますが、物理職としてはやや力の成長率が低い点が懸念されます。力の合計成長率を50以上に引き上げる兵種の候補としてドラゴンナイトやウォーリアーなどがありますが、ここでは専用兵種ティラユール前提で議論を進めます。
次にスタルークの個人スキル・兵種スキル、武器素質をまとめます。
【個人スキル】 |
|
僕が守ります! |
周囲2マスの味方が攻撃を受けた時、1ターンの間、力+3 |
|
|
【兵種スキル】 |
ティラユール Lv.5で習得 |
月光 |
技%で、敵の守備・魔防半減で攻撃 |
|
|
【素質】 |
|
天性素質 |
弓 |
初期素質 |
(なし) |
個人スキルは味方が攻撃を受けた場合の力アップスキルであるため、スタルークの弱点である力を補強できます。効果も自動的に発動し、効果範囲も周囲2マスと広めであるためことから、スキルの発動を特別狙いに行く必要がない点も動かしやすいです。兵種スキル”月光”に関しては前述のとおりですが、「守備・魔防半減」した場合の端数は切り捨てであり、例えば守備19の敵相手に月光が発動した場合、19の半分は9.5でありますが、実際には9として計算されることになります。(参考:かわき茶亭より)
総括すると、スタルークは技・速さが伸びやすいため、安定した命中と追撃に期待できるユニットであると言えます。火力面は力の数値と成長率がやや低めであるため、個人スキルや兵種スキルによる火力補強に期待するか、継承スキルを工夫してあげる必要があります。総合すると、スタルークは比較的使いやすいユニットであると言えます。
【3】継承スキルについて
この章では、スタルークを運用する際に相性の良い継承スキルの候補をまとめていきます。
継承スキル |
紋章士 |
必要SP |
効果 |
再移動 |
シグルド |
1000 |
行動後、2マス移動可能。「再移動+」にレベルアップすると、3マスに増える。(必要SP2000) ※シグルド装備時は不要 |
回避+スキル |
500~4500 |
(回避盾運用の場合優先度高め) |
|
技+5 |
2000 |
|
|
速さの吸収 |
リン |
2000 |
自分から攻撃して敵を倒すごとに速さ+2 (最大+10、戦闘マップ終了まで) ※リン装備時は不要 |
攻め立て++ |
リン |
3000 |
自分から攻撃した時に、追撃が発生する場合かつ、速さが相手より5以上高い場合、相手の反撃より前に追撃を行う。 ※リン装備時は不要 |
竜呪 |
カムイ |
2000 |
自分から攻撃した時、戦闘後相手の全基本能力-4 (効果は1ターンに1ずつ回復する) ※カムイ装備時は不要 |
師の導き |
ベレト |
250 |
自分と自分に隣接する味方の入手経験値120% ※ベレト装備時は不要 |
月の腕輪 (理想は+) |
エイリーク |
3000~5000 |
自分から物理攻撃した時、相手の守備の20%をダメージに加算する。(+の場合、守備の30%を加算) ※エイリーク装備時は不要 |
(以下DLC) |
|
|
|
力・技+スキル |
三級長 |
700~8400 |
|
慧眼+ |
セネリオ |
3000 |
特効のダメージを与えた時、ダメージ+7 |
力まかせ |
クロム/ルフレ |
1500 |
物理攻撃をした時、必殺の一撃で与えるダメージが通常よりアップする(3倍→4倍に) ※クロム/ルフレ装備時は不要 |
不意打ち |
クロム/ルフレ |
3000 |
回避地形から攻撃した時反撃を受けない |
SPコンバート |
ヴェロニカ |
300 |
撃破時の獲得SP+20 (指輪、腕輪を装備していなくても発動) ※ヴェロニカ装備時は不要 |
スタルークをティラユールでの運用を想定したスキル候補を挙げています。
まず”月光”の発動確率をあげる目的で「技+」系スキルが候補に上がります。三級長の「力・技+」スキルが取れると理想的ですがSP消費量が群を抜いて高いため、井戸の実装でスキルの書がどれだけ手に入るかで判断すると良いと思います。
次に候補に上がるのはスタルークの弱点である火力面を補うスキルです。ロイの”力+”スキルのような数値を直接あげるスキルが真っ先に上がりますが、元の力のステータスが低い場合そこまで恩恵がありません。よって、スタルークの火力を補助する上で優先すべきははダメージ上乗せ効果をもつスキルであると考えます。そこで最もオススメするスキルは、エイリークより継承できる”月の腕輪”です。月の腕輪は自分から攻撃した時且つ敵の守備の値に依存するスキルではありますが、敵がどれだけ守備のステータスが高くても確実にダメージを与えられる点で優れています。例えば、敵の守備が40で自分の力の数値が20であった場合、本来であれば武器威力と合わせて40以上の攻撃力に到達しなければダメージを与えることができませんが、”月の腕輪”を継承していると敵の守備40の20%に当たる8ダメージを与えることができます。加えて主人公に隣接した状態で攻撃した場合、さらに主人公の個人スキルによりダメージがさらに+3されるため、合計で11ダメージを与えることができます。”月の腕輪”スキルは敵から攻撃された時は発動しないデメリットがありますが、間接攻撃をメインとするスタルークに対してはそこまで大きなデメリットになり得ません。SPが最低でも3000必要ではありますが、スタルークにそれだけ投資する価値は十分あります。
他には”速さの吸収”によって追撃を取れるようにして”月光”の試行回数を稼ぐ、間接攻撃により敵から反撃されない場所からの攻撃で”竜呪”によりデバフを狙うことも非常に有効です。”速さの吸収”に関しては併せて”攻め立て++”スキルも狙いたいので、その場合は紋章士リンを装備した方がSPを節約できます。紋章士の選択に関する指針の一つとして、『その紋章士から2つ以上優先して継承したいスキルがある場合、その紋章士を装備する』ことが挙げられます。実際には、紋章士リンのスキルは物理アタッカーであれば誰に装備しても腐りませんが、スタルークに関しては”月光”の試行回数を稼ぐ点で他のユニットとは比べ物にならないほど相性が良いです。
どのユニットにも総じて言える点として
(1)装備する紋章士を決める
(2)紋章士を装備した上で足りない点を継承スキルで補う
という流れが重要になりますが、スタルークの場合は欲しいスキルに高いSPを要求されるものが多いため、この戦略がより重要になります。
私のオススメの構成は、11章終了後から紋章士リンを装備し、15章で紋章士カムイが加入した直後に”竜呪”を継承、その後SPを貯めてできれば22章終了時までに”月の腕輪”の継承する流れです。”竜呪”だけでも十分役割を持てますし、スキルの書を注ぎ込んで強引に月の腕輪を最速で習得しに行くのもありです。”月の腕輪”により安定して敵を削りつつ”竜呪”でデバフをかけて後続に繋ぐ、もしくは”月光”の発動により倒し切って”速さの吸収”発動、追撃発生時”攻め立て++”により一方的に削り切る、といった運用ができます。また”竜呪”と”月光”はリンのエンゲージ技”流星群”にも判定が乗るため、敵将戦の先発要員としても機能できる点が非常に有効です。参考になれば幸いです。
【4】紋章士について
この章ではスタルークと相性の良い紋章士と継承スキルの候補を考察していきます。
(私個人的にオススメの構成)
紋章士 |
~10章 |
ロイ |
12章~ |
リン |
|
継承スキル候補 |
月の腕輪(推奨)(できれば月の腕輪+まで) |
|
竜呪(優先度大) |
||
師の導き |
||
SPコンバート |
詳細は前の章と被りますが、私自身最も信頼するスタルークの構成です。序盤はロイの力補正により火力を補強し、11章終了後から本格的にスタルークに投資をしていく型となります。SPを大量に必要としますが、それに見合う以上の活躍をしてくれるように思います。シンクロ補正で技に+4、速さに+5の補正が最大で入る点も高評価です。
(その他相性の良い紋章士)
・リーフ
テトラトリックの4連続攻撃それぞれに”月光”の判定がかかるため、ダメージの上振れを狙いつつ”竜呪”によるデバフをかけることもできます。使用武器やエンゲージスキル”即応”に関しては、スタルークの苦手な近距離攻撃をリーフのエンゲージ武器が、リーフの苦手な3射程攻撃に対してはスタルークが使用可能な長弓で対応できるため、武器の補完に優れています。さらに、スタルークの戦闘スタイルは”隠密”であるため、”即応”発動時に自身の回避が+20される点も優れています。紋章士リーフを装備して運用する場合、マルスから継承できる”回避+”スキルを優先して習得しても良いかもしれません。
・ベレト
スタルークとベレトの組み合わせは今個人的に注目しています。その理由はエンゲージ武器とエンゲージスキル”指導”とエンゲージ技”女神の舞”の追加効果です。
エンゲージ武器に関しては、戦闘スタイル”隠密”でベレトを装備した場合、絆レベル1の段階から”フェイルノート”が使用可能となります。フェイルノートは「威力13、重さ9、2~3射程、飛行・竜特効付き」であり、使用時「自分から攻撃した時、回避+20」という追加効果があることから非常に優秀です。絆レベルが上がると2回攻撃可能な”ヴァジュラ”、高威力・軽量な”天帝の剣”が使用可能になるため、近接攻撃にも対応できるようになります。さらに、それぞれの武器に必殺がついているため、技の数値が伸びやすいスタルークは必殺も狙いやすくなります。
エンゲージ技”女神の舞”は「隣接4マスの味方を再行動させる」という強力な効果を持ちますが、戦闘スタイル”隠密”のユニットが使用すると「再行動する味方の速さを1ターンの間+5」という追加効果が発生します。エンゲージスキル”指導”は「周囲2マスの味方に、1ターンの間スタイルに応じた能力アップを与える」スキルであり、戦闘スタイル”隠密”の場合「速さ+5」する効果になります。速さが敵より5上回っていれば追撃が発生するため、これらの効果は非常に強力です。紋章士ベレトを他の戦闘スタイルのユニットに装備すると”指導”コマンドを使いたくなる機会は限りなく0に近いですが、FEにおいて速さのパラメータは非常に重要であるため、”隠密”のユニットに装備すると”指導”の需要が一気に高まります。
ただし、スタルークと紋章士ベレトを組み合わせると、シンクロスキルとステータスにかかるシンクロ補正の恩恵がやや薄くなるため、全ての要素と相性が良くなるのは『スタルークと紋章士リンの組み合わせ』であると考えます。
【5】”月光”スキルについて
ここまで”月光”による火力上昇について散々述べてきましたが、この章では実際どれだけ恩恵があるか具体例を挙げながら議論を進めていきたいと思います。
スタルークは兵種:ティラユールで運用し、仮想敵として「兵種:ジェネラルのルイ」、スタルークとの比較対象として「兵種:ウォーリアーのエーティエ」を想定します。それぞれのユニットは下級職レベル10の時に上級職へクラスチェンジしたものとします。
共通の条件として、
①紋章士無し
②レベル5(内部レベル14相当、スタルーク月光習得済み)
③攻撃は必中
④必殺無し
⑤ルイは持ち物無し(攻速落ちしない)
と設定します。
以下にそれぞれのユニットのステータスを示します。
|
攻撃側 |
|
仮想敵 |
|
|
スタルーク |
エーティエ |
|
ルイ |
HP |
32 |
35 |
|
41 |
力 |
13 |
22 |
|
21 |
魔力 |
2 |
1 |
|
1 |
技 |
22 |
13 |
|
15 |
速さ |
15 |
13 |
|
6 |
守備 |
12 |
8 |
|
24 |
魔防 |
7 |
7 |
|
3 |
幸運 |
10 |
11 |
|
7 |
体格 |
7 |
8 |
|
12 |
【1】使用武器が共通の時
スタルークとエーティエが”長弓”を使用して攻撃した際のダメージについて検討します。兵種ウォーリアーが評価される一因として「3射程の長弓によりチェインアタックに参加できる範囲が広がる」点が挙げられるため、エーティエの攻撃後のチェインアタック参加も想定して長弓を選択します。
長弓は「威力:7、重さ10」であることから、スタルークとエーティエの攻撃力と攻速は以下のようになります。
|
スタルーク |
エーティエ |
攻撃力 (力+武器威力) |
20 |
29 |
攻速 (速さー (武器重さー体格)) |
12 |
10 |
- エーティエ vs ルイ
エーティエの攻撃力29、ルイの守備24であるため、ダメージ量は『29 - 24 = 5』となります。エーティエの攻速が10、ルイは持ち物なしであることから速さがそのまま攻速になるため6です。よってその差は4であることから追撃は発生しません。
従って、攻撃によるルイの残りHPは
41 - 5 = 36
となります。
② スタルーク vs ルイ
(ⅰ)月光発動無しの場合
スタルークの攻撃力が20、ルイの守備24であるためダメージ量は0になります。スタルークの攻速12、ルイの攻速6によりその差が6であることから追撃が発生しますが、元のダメージ量が0であるため意味がありません。
(ⅱ)月光1回発動の場合
スタルークの攻撃力は同様に20、月光発動時、ルイの守備は24の半分の12になるため、その時のダメージ量は『20 - 12 = 8』となります。(ⅰ)のとおり追撃が発生しますが、この場合追撃時に月光は発動しないため、ダメージ量は0となります。
従って、この場合の攻撃によるルイの残りHPは
41 - 8 - 0 = 33
となります。
(ⅲ)月光2回発動の場合
(ⅱ)より、月光発動時、一回あたりの攻撃でのダメージ量は8であり、追撃時も月光が発動してさらに8ダメージを与えることができます。
従って、この場合の攻撃によるルイの残りHPは
41 - 8 - 8 = 25
となります。
①と②の(ⅰ)~(ⅲ)より、スタルークはエーティエより攻撃力が9劣っているものの、”月光”が2回発動することでダメージ量をエーティエより上回ることができます。
【2】高威力武器使用時
スタルークはレンタヴィル(威力:16、重さ:11)、エーティエは銀の大斧(威力:32、重さ:17、スマッシュ攻撃)を使用した場合を考えます。この時の両ユニットの攻撃力・攻速は以下のようになります。
|
スタルーク |
エーティエ |
攻撃力 (力+武器威力) |
29 |
60 |
攻速 (速さー (武器重さー体格)) |
11 |
0 |
①エーティエ vs ルイ
エーティエの攻撃力60、ルイの守備24であるため、ダメージ量は『60 - 24 = 36』となります。銀の大斧はスマッシュ武器であるため追撃は発生しません。
従って、攻撃によるルイの残りHPは
41 - 36 = 5
となります。
② スタルーク vs ルイ
(ⅰ)月光発動無しの場合
スタルークの攻撃力が29、ルイの守備24であるためダメージ量は『29 - 24 = 5』になります。スタルークの攻速11、ルイの攻速6によりその差が5であることから追撃が発生します。
従って、この場合の攻撃によるルイの残りHPは
41 - 5 - 5 = 31
となります。
(ⅱ)月光1回発動の場合
スタルークの攻撃力は同様に29、月光発動時、ルイの守備は24の半分の12になるため、その時のダメージ量は『29 - 12 = 17』となります。(ⅰ)のとおり追撃が発生しますが、この場合追撃時に月光は発動しないため、ダメージ量は『29 - 24 = 5』となります。
従って、この場合の攻撃によるルイの残りHPは
41 - 17 - 5 = 19
となります。
(ⅲ)月光2回発動の場合
(ⅱ)より、月光発動時、一回あたりの攻撃でのダメージ量は17であり、追撃時も月光が発動してさらに17ダメージを与えることができます。
従って、この場合の攻撃によるルイの残りHPは
41 - 17 - 17 = 7
となります。
①と②の(ⅰ)~(ⅲ)より、スタルークはエーティエより攻撃力が31と倍以上劣っているものの、”月光”が2回発動するとダメージ量はほぼ変わらない値となります。
【1】、【2】の結果から、”月光”のスキルが発動することによる恩恵は示せたかと思いますが、実際にはスタルークの技%である22%を引き続けなければなりません。従って、”月光”を最大限活かすためには「技の数値を伸ばす」、「速さを伸ばしてできる限り追撃を取れる状態にして試行回数を稼ぐ」ことが求められます。これらを網羅できる紋章士の筆頭がリンであるため、スタルークとリンの組み合わせの相性が強いという結論につながります。
【6】総括
この記事ではスタルークの評価と育成論についてまとめてきました。スタルークはDLCを使わなくても育成を完結できる点、優秀な成長率と本編攻略における弓兵種の需要の高さも相まって非常に優秀なユニットであると言えます。
初期から弓を扱うユニットにはスタルーク、エーティエ、フォガートがおり、特にスタルークとエーティエは「どちらが強いか?」論争を目にします。私自身、今作何度も周回してきたが、弓を扱えるユニットが何人いても腐ることは無いと思います。ただし、弓は近接攻撃に弱いため、エーティエはウォリアーで斧を、フォガートは剣も使用できることで補えます。(フォガートに関しては騎馬の弓兵によるリーチの長さなども差別化できますが、割愛します。)こうした中で私がスタルークを運用するにあたり、専用兵種ティラユールで弓に専念させて「月光が発動しなかった場合、どのような役割を遂行させることができるか?」ということをテーマに育成方針を考えた結果”竜呪型スタルーク”に辿り着きました。紋章士ベレトやクロム/ルフレを装備するとややサポート寄りな運用になると思いますが、
こうして育成方針一つ変えるだけでも様々な方法が生まれます。この点が昨今のFEの面白さの一つであると考えます。FEプレイヤーの皆さんには、自分の思うようにユニットを育成し、好きなユニット達と共にクリアを目指していただきたいと思います。この記事に記載した情報が育成のお役に立つことができれば幸いです。
今回の記事は以上となります。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
次の記事でお会いしましょう。
2023年7月11日(火)
ネギ侍