ネギ侍の鍛錬場

趣味に関する記事を投稿します。

【FEエンゲージ】アイビーの運用方法について

こんにちは。

ネギ侍と申します。

Twitter:@NgPKHo1O)

 

 

今回は私の好きなゲームの一つである、ファイアーエムブレムエンゲージに関する記事となります。

(※本編のネタバレを含みます)

 

この記事では、ストーリー攻略におけるアイビーの運用方法を考察します。

 

 

尚、この記事で使用しているデータなどは以下のサイトを引用しています。

https://game8.jp/fe-engage

https://kamigame.jp/fe-engage/index.html

https://www.pegasusknight.com/wiki/fe17/

https://hyperwiki.jp/fee/

 

 

【1】導入

 

 

アイビーは11章途中でカゲツ、ゼルコバとともに加入します。10章からの連戦マップであり、リンとルキナの指輪、敵に奪われた竜の時水晶を持ってきてくれるため、本編攻略において非常に重要な役割を果たしてくれます。今作では少ない飛行兵種で魔道書を使えるユニットであり、オルテンシアと共に独自の運用ができます。専用兵種”リンドブルム”は魔道書はランクSまで使用可能で、加えてランクBまでの杖が使えるため、ワープやレスキューなどでのサポートも可能です。魔力が伸びやすいため、火力だけでなく杖による回復量にも期待できます。

 

一方で、専用兵種リンドブルムは技の上限値が23とかなり低いことに加えて、幸運の初期値と上限値が全兵種の中でもトップクラスに低いため、命中・回避・必殺回避が課題となります。特に必殺回避は支援効果でのカバー使用にもハードルが高いため、意識して対応する必要があります。裏を返せば、弱点が明確なため強化ポイントがはっきりしており、地形に左右されずに動ける飛行兵種の運用のしやすさも相まって、ルナティックであっても頼りになるユニットといえます。

 

そこで、今回の記事ではアイビーの基本情報を整理しつつ、どういった方針での運用が望ましいか考察していきたいと思います。

 

 

【2】アイビーの性能評価

 

 

(1)内部レベルについて

 

まず初めに、今作における内部レベルの仕様について簡単に整理します。キャラクターにはそれぞれ「内部レベル」というパラメータが存在し、レベルアップごとに蓄積されていきます。このパラメータはレベル差を求める際に使用され、このレベル差によって獲得経験値が求められます。クラスチェンジなどでレベルがリセットされてもレベル差が縮まることはありません。以下に内部レベルの考え方について簡単にまとめます。

 

 

(2)アイビーの基本情報

 

アイビーの成長率と初期値を整理していきたいと思います。以下の表にアイビーの個人成長率と専用兵種リンドブルムの兵種成長率の合計値、加入後即クラスチェンジした際の初期値、ステータス上限値をまとめます。

 

 

成長率

初期値

(リンドブルム Lv.1)

ステータス

上限値

 

個人

個人+兵種

HP

55

60

34

60

25

25

8

31

魔力

30

55

19

42

25

30

16

23

速さ

40

40

14

34

守備

30

45

14

33

魔防

35

60

16

42

幸運

15

15

4

17

体格

10

10

8

15

 

参考として、汎用兵種であるセイジ・ハイプリースト・マージナイトのクラス成長率と兵種上限値を以下の表にまとめます。(尚、これらのステータスは各ユニットによって数値が多少変動します)

 

 

セイジ

ハイプリースト

マージナイト

 

成長率

上限値

成長率

上限値

成長率

上限値

HP

0

43

0

55

5

47

0

26

0

28

5

35

魔力

30

48

25

45

25

40

5

34

0

31

0

28

速さ

0

30

5

32

5

32

守備

0

20

0

20

10

26

魔防

30

44

30

48

25

40

幸運

15

30

30

38

5

24

体格

0

11

0

13

0

12

 

こららの数値を比較すると、リンドブルムは魔法兵種の中ではHP・速さ・守備・体格が高めであり、特に守備と体格はストーリー攻略中には大きく差がつきます。例えば、アイビーがクラスチェンジした直後の体格8は、シトリニカやアンナが内部レベル40相当まで行かなければ到達できない値です。体格により攻速が落ちると追撃できなくなったり回避が低下するなどの影響が出るため、大きな武器となります。HPと守備が高いため、魔法ユニットには珍しく物理敵相手にも撃ちあえます。

 

問題点としては前述の通り、技の成長率と上限値、並びに幸運の成長率と上限値が非常に低いために命中と必殺回避が他のユニットより低めであるため、数値上は撃ち合えても必殺事故の危険性には注意が必要です。従って、少しでも幸運を上げるために他の兵種(ハイプリーストなど)を経由して育成するのも選択肢としてありだと思います。命中に関しては継承スキルや錬成・紋章刻印などでの補強が可能ですが、アイビーは命中を最大+20の効果を与えるスタルーク、パネトネ、ゼルコバと支援があるため、この支援効果を意識するだけで十分命中の補強が可能となります。仮にこの3人と隣接すると命中が最大+60されるため、ほぼ確実に攻撃を当てることができるようになります。

 

次に、アイビーの個人スキルと素質についてまとめます。

 

【個人スキル】

 

執着

同じ敵と連続してもう一度戦闘した時、命中+20

 

 

【兵種スキル】

リンドブルム Lv.5で習得

虚空

魔道書で攻撃した時、技%で敵の魔力の半分をダメージに追加する

 

 

【素質】

 

天性素質

魔法

初期素質

 

個人スキルは連続して同じ敵と戦闘した時に命中が補強される効果であり、これはターンを跨いでも適応されます。同一ターン内で発動させるには、アイビーで攻撃した後にセアダスの踊りにより再行動できるようにして再び戦闘する、またはセリカのエンゲージスキル”重唱”「ダメージ50%の魔法攻撃による戦闘を2回行う」というスキルを利用すれば自分自身で発動できます。ただし、敵の殲滅速度を上げるためには

 

兵種スキル”虚空”はダメージ強化スキルですが、相手のステータス依存になるため、魔法職やマスターモンクなどの敵との戦闘で発動すると非常に強力です。

 

整理すると、アイビーは

 

(1)基本的には専用兵種での運用

(2)初期値と成長率が比較的優秀

(3)命中が低めであるが、支援効果をはじめとした強化法が多彩

(4)必殺回避は意識して補強、または注意した運用

(5)命中または火力を補強できるスキル持ち

 

といった性能になります。

 

 

【3】継承スキルについて

 

 

この章では、アイビーを運用する際に相性の良い継承スキルの候補をまとめていきます。ただし、ここにまとめたスキルは抜粋したものであり、あくまで参考程度に考えていただければと思います。

 

継承スキル

紋章士

必要SP

効果

踏ん張り

ロイ

2000~5000

戦闘開始時にHP30%以上だった場合、その戦闘でどれだけダメージを受けてもHPが1残る。「踏ん張り+」の時HP20%以上(必要SP3000)、「踏ん張り++」の時HP10%以上(必要SP4000)、「踏ん張り+++」のときHP2以上(必要SP 5000)とレベルアップ

※ロイ装備時は不要

再移動

(推奨)

シグルド

1000

行動後、2マス移動可能。「再移動+」にレベルアップすると、3マスに増える。(必要SP2000)

※シグルド装備時は不要

命中+スキル

シグルド

1000~2500

※+15以上推奨

速さの吸収

リン

2000

自分から攻撃して敵を倒すごとに速さ+2

(最大+10、戦闘マップ終了まで)

※リン装備時は不要

竜呪

カムイ

2000

自分から攻撃した時、戦闘後相手の全基本能力-4

(効果は1ターンに1ずつ回復する)

※カムイ装備時は不要

師の導き

ベレト

250

自分と自分に隣接する味方の入手経験値120%

※ベレト装備時は不要

天刻の拍動+

ベレト

500

50%の確率で外れた攻撃が命中する。幸運が高いとさらに確率が上がる

※ベレト装備時は不要

星玉の加護

DLC

チキ

1500

レベルアップした時に基本能力が上がりやすい

(全能力成長率+15)

血讐+

DLC

ヴェロニカ

6000

HPが最大値ではない場合、減少分の50%を攻撃力に加算する

※ヴェロニカ装備時は不要

 

 

再移動+ (優先度大)

 

リンドブルムは飛行兵種であるため弓などの特効武器をケアする必要があります。中には魔法と杖を封じる”サイレス”持ちの敵もいるため、行動後安全地帯に逃げることができる”再移動”スキルとの相性は非常に良いです。継承可能なシグルドは17章終了後に復帰し、アイビーは加入時にSP 1000を所持しているため、シグルド復帰まで貯めておきスキルを継承すると安定感が格段に上がります。

 

・命中+15以上

 

シグルドから継承できるスキルであり、自分から攻撃する時・反撃する時関わらず常時命中を上げることができるため、アイビーと非常に相性が良いです。最低でも”命中+15”は確保したいため、SPは1000以上が必要です。

 

踏ん張り

 

ロイからの継承になるため19章終了後まで待つ必要がありますが、必殺事故が起こりやすいアイビーに保険として相性は悪くありません。ただし、必要SPが高めな点が問題なので、必要に応じてスキルの書でSPを補うと良いと思います。

 

・竜呪

 

15章終了後に加入するカムイから継承可能です。自分から攻撃した時、戦闘後に相手の全能力にデバフをかけるため非常に強力です。このスキルの特筆すべき点は「攻撃が外れても効果が発動する」ことです。よって、多少命中が悪くても自分から攻撃した際には確実に仕事ができるようになります。反撃時には発動しないため、再移動スキルと合わせることをお勧めします。

 

・速さの吸収

 

アイビーと同時に加入するリンから継承可能です。魔法エース運用を目指す際には継承優先度が上がります。アイビーは速さが比較的伸びやすいため、敵に追撃を取れるまで加速できる場面が増えます。ただし、反撃の必殺事故が怖いため、継承スキルで”踏ん張り”と”再移動”を優先し、このスキルはリンを装備することで発動させる方が安心かもしれません。

 

 

【4】紋章士について

 

 

この章ではアイビーと相性の良い紋章士と継承スキルの組み合わせを考察していきたいと思います。

 

(例①)

 

紋章士

候補①

リン

候補②

(21章以降)セリカ

候補③

(16章以降)ベレト

継承スキル候補

再移動(推奨)

竜呪(セリカ装備時、優先度大)

速さの吸収(※リン装備時は必要無し)

 

DLCを必要としない構成。

 

リンは最大で技+4・速さ+5・魔防+3の補正が入るため、攻めっ気のあるユニットにはとても相性が良いです。また、エンゲージスキル”残像”は「自分のみチェインアタック可能な残像を4体生み出す」という効果であり、専用兵種リンドブルムは戦闘スタイル飛行であるため、スタイルボーナスにより「残像の回避+10」の追加効果がのります。チェインアタックによる火力サポートは強力です。ただし、リンのエンゲージ武器は全て物理攻撃であるため、アイビーに装備するとほぼ無駄になってしまいます。それでも”速さの吸収”と”攻め立て”を発動できる点が非常に強力であるため、一考の余地があると思います。

 

20章終了後に復帰するセリカに装備を変えての運用もお勧めです。セリカのエンゲージ武器”エンジェル”は異形特効をもつ数少ない魔法武器であるため、異形兵が大量に出現する21章以降では非常に役に立ちます。第2章で少し触れたように、エンゲージスキル”重唱”で複数回戦闘を行うことが可能な点もアイビーと相性が良いです。セアダスの踊りを温存しつつ複数回戦闘できる点を活かして、”竜呪”によりデバフを撒き散らす先発行動要員としての運用も可能となります。また、セリカのエンゲージ技”ワープライナ”は「10マス以内の敵を攻撃可能な位置にワープし、ライナロックによる魔法攻撃をする」という効果であり、飛行のスタイルボーナスにより「ワープできる範囲+5」が追加されます。エンゲージ技は敵からの反撃を受けないため、離れた敵であっても一方的に削りつつ、竜呪などのデバフスキルも重ねがけできます。

 

アイビーの弱点である幸運を大幅に補うという目的ではベレトもお勧めです。ベレトは魔力+3・速さ+3・幸運+12まで補正が入るため、幸運が低いアイビーであっても他のユニットと足並み揃う程度には幸運が補えます。ベレトの”天刻の拍動+”スキルにより自分の攻撃が外れたとしても70%程度の確率で敵に当てることができます。よって、実質攻撃の試行回数が増えるのと同じ状態であるため、高威力低命中な魔道書を使用する際に役に立ちます。エンゲージ技”計略・女神の舞”は「隣接4マスの味方を再行動させる」という、今作最強レベルの効果であり、移動コストがかからない飛行兵種との相性が非常に良いです。ただし、ベレトのエンゲージ武器は物理攻撃武器のルーン、ヴァジュラ、天帝の剣になるため、武器に関してはあまり相性が良くない点には注意が必要です。

 

(例②)

 

紋章士

カミラ or ヴェロニカ

DLC

継承スキル候補

再移動(推奨)

踏ん張り(ヴェロニカ装備時、優先度大)

速さの吸収

命中+15~ (優先度高め)

 

DLCを使用できる場合の候補。

 

カミラはHP+7・速さ+5・魔防+4の補正が入り、特に速さに補正がかかる恩恵が大きいです。カミラのシンクロスキル”竜脈・暗”は、戦闘スタイル飛行であれば「HP回復効果のある癒しの霧を発生(ターン回復+10)」という効果であるため使いやすく、味方のサポートや地形効果の打ち消しができます。エンゲージ武器の”ボルトアクス”は魔法攻撃斧であり、斧の魔法武器はスマッシュ限定の風の大斧のみであるため、高い威力での魔法攻撃が可能です。他にも”ライトニング”は「自分から攻撃した時、2連続攻撃」という効果の魔道書であることから非常に使いやすく、”カミラの艶斧”は「魔防+10、相手の魔防ー守備をダメージに加算する」という物理斧であり、この武器は魔防の方が高い敵に対して大ダメージを狙えます。アイビーは魔法ユニットとしては力の成長率もやや高めである上に体格にも優れるため、カミラの武器と相性が良いです。ただし、カミラを装備する際にはエンゲージ武器を含めて命中を強化する恩恵が非常に大きいため、継承スキルは”再移動”と”命中+15以上”の構成をお勧めします。

 

ヴェロニカは魔力+5・魔防+4・幸運+6の補正があり、ベレトほどではないものの幸運を伸ばすことができます。ヴェロニカを装備すると”血讐+”が発動可能となり、HPも高めなアイビーとも相性が良いです。ただし、このスキルはHPが減れば減るほど効果が大きくなるため、”踏ん張り”スキルで敵の攻撃を確定で耐えて運用すると良いと思います。また、エンゲージスキル”契約”は「隣接する行動済みの味方を再行動させる(再行動時の移動は不可)」という効果であるため、高い移動力と移動コストが気にならない飛行兵種と相性が良いです。エンゲージ武器の”フリズスキャルブ”は「自分から攻撃した時、相手に反撃されない」という効果であるため、敵に一方的に攻撃できる点が優れています。他にも”リザーブ”は周囲7マスの範囲の味方全員のHPと状態異常を回復する」という効果であり、飛行兵種で自由にポジション取りができる点が非常に便利です。

 

 

【5】総括

 

 

この記事では、ストーリー攻略時のアイビーの運用方法についてまとめました。アイビーは飛行魔法兵という希少性の高いユニットであるだけでなく、DLCに頼らずとも育成を完結できる点も強みであると言えます。また、命中を大きく補強できる支援効果を複数人から受けることが可能であるため、今作における支援効果の重要性を実感できるきっかけをもらったユニットでした。

運が絡む点を考慮して候補からあえて外しましたが、オルエンSの絆の指輪による”ダイムサンダ”(サンダーで攻撃時、2連続攻撃)も非常に相性が良いです。

 

 

今回の記事は以上となります。

 

専用兵種に注目して育成論を書きましたが、他にも汎用兵種での運用も面白いかもしれません。

 

今回の記事がアイビーの考察に繋がるきっかけとなれば幸いです。

 

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

次の記事でお会いしましょう。

 

 

2023年6月16日(金)

ネギ侍