こんにちは。
ネギ侍と申します。
(Twitter:@NgPKHo1O)
今回は私の好きなゲームの一つである、ファイアーエムブレムエンゲージ(FEエンゲージ)に関する記事となります。
(※本編のネタバレを含みます)
今回の記事は、本編攻略中におけるアルフレッドの運用についてまとめていきたいと思います。
尚、この記事で使用しているデータなどは以下のサイトを引用しています。
・ファイアーエムブレムエンゲージ完全攻略本(徳間書店)
・https://www.pegasusknight.com/wiki/fe17/
この記事は以下の項目から構成されています。
【1】導入・性能に関するレビュー
【2】運用方法紹介
【3】総括
【1】導入・性能に関するレビュー
アルフレッドは本編3章途中にエーティエ、ブシュロンと共に加入します。王族ユニットであり、初期兵種は専用職のノーブル(槍)の騎馬兵種です。上級兵種にも専用職であるアヴニールが用意されています。ところが、アルフレッドの運用を難しくしている要因として、取り巻く環境の逆風があまりに大きいことにあるように思います。アルフレッドは基本的に槍をメインに扱うユニットですが、次の第4章では同じく槍を扱うクロエ、ルイが加入し、第8章では槍を扱う騎馬兵種のアンバーと、槍使いが立て続けに加入します。この4人を比較すると、クロエは速さがトップクラスに高く、ルイは初期兵種が重装であることからも物理防御に優れ、アンバーは力初期値・成長率ともにトップクラスといった特徴があり、アルフレッドは加入時期の早さも相まってかなり低めな初期値故に、他のユニットに取って代わられることが多いと言えます。
私は過去にアルフレッドの運用方法について記事を投稿しましたが、当時は専用職の運用はかなり厳しい評価をしていました(記事URL:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/05/03/224936)。しかし、この記事を投稿したのは半年以上前であり、のちに”アルフレッド×ソードマスター”運用に関する記事を投稿しました(参考記事①:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/10/21/004656)(参考記事②:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/12/12/000758)。私はこれまでに様々なユニットの考察をしてきましたが、その度にたくさんの知見を得ることができました。そこで今回の記事ではそれらを駆使して、アルフレッドを専用職”アヴニール”で運用する方法を今一度考察してみたいと思います。
(1)成長率・初期値について
アルフレッドは初期兵種ノーブル(槍)レベル5で加入するため、レベル10で上級職アヴニールにクラスチェンジできるようになります。以下の表に個人成長率とアヴニールの兵種成長率と合計成長率、レベル10でアヴニールにクラスチェンジした際のステータス初期値をまとめます。
|
成長率 |
初期値 |
||
個人 成長率 |
アヴニール |
アヴニールLv.1 |
||
兵種 |
兵種+個人 |
|||
HP |
65 |
15 |
80 |
32 |
力 |
40 |
15 |
55 |
13 |
魔力 |
5 |
0 |
5 |
4 |
技 |
35 |
5 |
40 |
13 |
速さ |
40 |
10 |
50 |
9 |
守備 |
40 |
25 |
65 |
13 |
魔防 |
20 |
5 |
25 |
8 |
幸運 |
40 |
20 |
60 |
13 |
体格 |
10 |
5 |
15 |
7 |
合計 |
295 |
100 |
395 |
80 (HP除く) |
アルフレッドの個人成長率は物理職としてはほぼ理想的な配分となっており、専用兵種アヴニールの合計成長率100%は全兵種最高値となっています。それにも関わらずアルフレッドの専用職運用が敬遠される最大の理由は”速さ初期値の低さ”にあると思います。
アルフレッドを語る上でクロエ、ルイ、アンバーとの比較は避けて通ることができないため、以下の表にこれら4人のユニットの成長率と上級職クラスチェンジ後の初期値をまとめます。兵種としては、
①アルフレッド:アヴニール
②クロエ:グリフォンナイト
③ルイ:グレートナイト
④アンバー:パラディン
とします。尚、アンバーは加入レベルが11であるため、レベル帯を合わせるために、全ユニット下級職レベル11で上級職にクラスチェンジした場合の初期値とします。
|
成長率比較 |
|||
アルフレッド アヴニール |
クロエ グリフォンナイト |
ルイ グレートナイト |
アンバー |
|
HP |
80 |
75 |
95 |
80 |
力 |
55 |
35 |
55 |
60 |
魔力 |
5 |
50 |
0 |
0 |
技 |
40 |
55 |
40 |
35 |
速さ |
50 |
75 |
25 |
45 |
守備 |
65 |
30 |
75 |
50 |
魔防 |
25 |
40 |
30 |
20 |
幸運 |
60 |
40 |
30 |
45 |
体格 |
15 |
5 |
20 |
15 |
合計 |
395 |
405 |
370 |
345 |
|
初期値比較(下級職Lv.11クラスチェンジ後) |
|||
アルフレッド アヴニール |
クロエ グリフォンナイト |
ルイ グレートナイト |
アンバー |
|
HP |
33 |
31 |
36 |
33 |
力 |
13 |
12 |
17 |
17 |
魔力 |
4 |
7 |
2 |
3 |
技 |
13 |
18 |
15 |
15 |
速さ |
10 |
18 |
8 |
12 |
守備 |
14 |
7 |
21 |
11 |
魔防 |
8 |
13 |
4 |
4 |
幸運 |
13 |
14 |
6 |
10 |
体格 |
7 |
6 |
10 |
9 |
合計 |
82 |
95 |
83 |
81 |
(”合計”はHPを除いた値となります。)
こうして比較してみると、アルフレッドの初期値は非常に厳しい状況にあると言えます。今作の成長方式は”固定成長”と”ランダム成長”の二つから選ぶことができますが、ノーマル・ハードでは”ランダム成長”のみであるため、アヴニール転職後は成長率が大幅に向上することから初期値の低さを巻き返せる可能性があります。問題は難易度ルナティックでの”固定成長”であり、この成長方式は「成長率を積算していき、合計で100%に到達するとステータスが1アップする」という仕様であるため、意図的に経験値を集中させない限り巻き返しが困難となります。こうした状況からアルフレッドは非常に向かい風の強い状況下にあると考えられます。
以下の表にアルフレッドの個人スキルと上級職アヴニールの兵種スキル、武器素質等をまとめます。
個人スキル |
【自己研鑽】 戦闘やアイテム使用などを行わずに待機した時、1ターンの間、力+2 |
||
|
|||
兵種 |
アヴニール(剣:B、槍:A) |
||
兵種スキル |
【金蓮】 技%で、物理攻撃のダメージを半減する |
||
戦闘スタイル |
騎馬 |
||
素質 |
天性素質:槍 初期素質:剣 |
個人スキル”自己研鑽”は一見使いにくそうな効果をしていますが、最初から反撃での戦闘を想定した運用をした場合非常に強力です。このスキルを活かした運用方法として、過去に”ソードマスター×ロイ”での運用に関する記事を投稿したので、ぜひそちらもご覧いただければと思います(記事URL:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/12/12/000758)。兵種スキルは物理ダメージ半減効果であり、このスキル以外でダメージを半減できるのはアイクのエンゲージスキル”不動”のみであることから希少性の高い効果となっています。もちろん、確率発動であることから、この効果をアテにした運用は危険と言えます。
(2)支援効果について
以下の表にアルフレッドが相手に与える支援効果と支援相手をまとめます。
支援度 |
命中 |
回避 |
必殺 |
必殺回避 |
S |
10 |
20 |
3 |
0 |
A |
10 |
10 |
3 |
0 |
B |
10 |
5 |
3 |
0 |
C |
10 |
5 |
0 |
0 |
さらに、以下の表にアルフレッドが支援相手から受けることができる支援効果をまとめます。表中には「支援度:Sの効果」も記載されていますが、支援Sは主人公のみ存在するため、実質アルフレッドが受けることが可能な効果は支援度:Aまでとなります。各ユニットの支援効果として参考にしていただければと思います。
ユニット |
支援度 |
命中 |
回避 |
必殺 |
必殺回避 |
【① バランス型】 |
|
|
|
|
|
リュール
|
S |
10 |
5 |
6 |
5 |
A |
10 |
5 |
3 |
5 |
|
B |
10 |
5 |
3 |
0 |
|
C |
10 |
5 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
【② 必殺型】 |
|
|
|
|
|
ブシュロン ディアマンド ボネ ミスティラ |
S |
10 |
0 |
12 |
5 |
A |
10 |
0 |
6 |
5 |
|
B |
10 |
0 |
3 |
5 |
|
C |
10 |
0 |
3 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
【③ 必殺回避型】 |
|
|
|
|
|
エーティエ アイビー ヴェイル |
S |
15 |
0 |
0 |
20 |
A |
15 |
0 |
0 |
10 |
|
B |
15 |
0 |
0 |
5 |
|
C |
10 |
0 |
0 |
5 |
|
|
|
|
|
|
|
【④ 命中型】 |
|
|
|
|
|
(該当なし) |
S |
30 |
5 |
0 |
0 |
A |
20 |
5 |
0 |
0 |
|
B |
15 |
5 |
0 |
0 |
|
C |
15 |
0 |
0 |
0 |
|
|
|
|
|
|
|
【⑤ 回避型】 |
|
|
|
|
|
ヴァンドレ ユナカ アンバー |
S |
10 |
20 |
3 |
0 |
A |
10 |
10 |
3 |
0 |
|
B |
10 |
5 |
3 |
0 |
|
C |
10 |
5 |
0 |
0 |
アルフレッドは王族ユニットということもあり支援相手が比較的充実しています。自身が相手に与える支援効果が回避上昇であるものの、支援Aまでは+10%とそこまで高くないため、アルフレッドを前線に出しつつ豊富な支援相手から支援効果を受ける運用の方がハマりやすいと思います。
【2】運用方法紹介
これまでアルフレッドの基本情報を簡単にまとめてきましたが、ややネガティブ寄りな内容が多くなってしまいました。しかし、そんな中でどういった運用が有効か考察したところ、結果は至ってシンプルでした。そこでこの章では本編攻略においてアルフレッド×アヴニールでの運用方法を考察していきます。
はじめに、参考として全紋章士のシンクロ補正を以下の表にまとめます。
|
HP |
力 |
魔力 |
技 |
速さ |
守備 |
魔防 |
幸運 |
体格 |
移動 |
|
3 |
|
4 |
4 |
|
|
|
|
|
|
シグルド |
|
|
|
4 |
|
4 |
|
|
3 |
1 |
|
3 |
5 |
|
|
|
4 |
|
|
|
|
|
|
4 |
|
|
|
5 |
6 |
|
|
|
ロイ |
10 |
6 |
|
|
|
|
3 |
|
|
|
リーフ |
7 |
|
|
|
|
3 |
|
|
5 |
|
リン |
|
|
|
4 |
5 |
|
3 |
|
|
|
|
|
|
5 |
4 |
|
|
6 |
|
|
|
アイク |
7 |
4 |
|
|
|
5 |
|
|
|
|
ベレト |
|
|
3 |
|
3 |
|
|
12 |
|
|
カムイ |
15 |
|
4 |
|
|
|
3 |
|
|
|
エイリーク |
|
|
3 |
4 |
|
|
|
10 |
|
|
(以下DLC ) |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
三級長 |
|
5 |
|
4 |
|
3 |
|
|
|
|
チキ |
10 |
|
|
|
|
4 |
|
10 |
|
|
|
4 |
|
|
|
5 |
|
|
3 |
|
|
ヴェロニカ |
|
|
5 |
|
|
|
4 |
6 |
|
|
セネリオ |
|
|
4 |
3 |
|
|
5 |
|
|
|
カミラ |
7 |
|
|
|
5 |
|
4 |
|
|
|
クロム/ルフレ |
|
3 |
(10) |
5 |
4 |
|
|
|
|
|
(1)ユニット紹介
兵種 |
アヴニール(剣:B、槍:A) |
||
兵種スキル |
【金蓮】 技%で、物理攻撃のダメージを半減する |
||
|
|||
使用武器 |
手槍 → スレンドスピア(ルキナ刻印推奨) 勇者の槍 はがねの剣 or ぎんの剣 銀の大槍
その他(キルソード、はがねの大剣など) |
||
紋章士 |
カミラ(コンセプト) |
||
|
|||
継承スキル |
紋章士 |
必要SP |
効果・備考 |
技・速さ+スキル
(DLC) |
クロム/ルフレ |
250~4800 |
+1・・・SP:250 +2・・・SP:700 +3・・・SP:1200 +4・・・SP:2400 +5・・・SP:4800 |
速さ・魔防+スキル
(DLC) |
カミラ |
250~4800 |
+1・・・SP:250 +2・・・SP:700 +3・・・SP:1200 +4・・・SP:2400 +5・・・SP:4800 |
|
|||
(以下、DLC無しの場合の候補) |
|||
再移動 |
シグルド |
1000 |
行動後、2マス移動できる ※シグルド装備時は不要 |
速さ+5 |
リン |
2000 |
|
技+5 |
2000 |
|
以下の表に、アルフレッドをアヴニールで運用した場合のステータス変化をまとめます。尚、下級職Lv.10でアヴニールにクラスチェンジした場合を想定しており、成長方式は”固定成長”となります。
|
ステータス変化 |
|||
内部Lv.20 |
内部Lv.30 |
内部Lv.40 |
上限値 |
|
HP |
40 |
48 |
56 |
71 |
力 |
18 |
24 |
29 |
47 |
魔力 |
4 |
5 |
5 |
19 |
技 |
17 |
21 |
25 |
34 |
速さ |
14 |
19 |
24 |
35 |
守備 |
19 |
26 |
32 |
39 |
魔防 |
10 |
13 |
15 |
19 |
幸運 |
19 |
25 |
31 |
44 |
体格 |
9 |
10 |
12 |
16 |
合計 |
110 |
143 |
173 |
253 |
(”合計”はHPを除いた値となります。)
(2)考察経緯
(2-1)アルフレッドの強みと考察経緯
そもそも私が”アルフレッド×アヴニール”運用で最も評価している点は『幸運の高さ』です。
今作の”幸運”のステータスは様々な要素で戦闘に影響し、特に必殺回避率は幸運の数値がそのまま反映されます。物理盾運用がメインであることから敵からの被弾数も多めなジェネラルやグレートナイトは、適性の高いユニット達(ルイ、ジェーデ、ゴルドマリーなど)の幸運成長率・初期値が低いため、1発あたりのダメージ量が低くても不意の必殺によりHPをゴッソリ削られて受けが成立しなくなる場合も少なくありません。汎用物理職の中で評価の高いウォーリアーはHPが高いものの、守備・魔防は並程度、幸運はたとえカンストしてもワースト3位の低さであるため、安易な受け出しは危険です。逆に物理職の中で幸運が高い汎用兵種としてはソードマスターやブレイブヒーロー、ウルフナイト、グリフォンナイトですが、これらの兵種はブレイブヒーローを除いて耐久方面はそこまで高くなく、基本的に回避盾を前提とした運用が理想と言えます(唯一ブレイブヒーローがこの中では耐久力が高いですが、ブレイブヒーローは兵種スキル”助太刀”がHP最大値の時しか発動しないため、結局ダメージを受けない立ち回りが理想です)。
話をアルフレッドに戻すと、幸運の合計成長率60%は全ユニットの中でもトップクラスの水準であり、内部Lv.20の時点で幸運期待値が19であるため、今作の必殺率の計算式『技×0.5%』を考慮すると技38以上でようやくアルフレッドに対して必殺率が発生します。敵の技が38に到達するのは22章以降くらいです。今作の”はがね武器”は武器に必殺率5%がついているため、本編12章辺りから上級兵種が増えてくると”はがね武器”を所持している場合が多いですが、それを加味しても技28以上で”はがね系武器”を所持してようやくアルフレッドに対して必殺率が発生します(例:アイク外伝のソードマスター・ハルバーディアの必殺率:18、スナイパーの必殺率:20)。
ここで問題となるのは、確かに幸運は優れておりHPラインも悪くはありませんが、「守備がグレートナイトやジェネラルより低めであるために1発当たりのダメージ量が増える、加えて速さが低めであるために追撃を受けやすい」という根本的な問題がつきまといます。
そこで、私が考えた解決策として、『足りないなら足してしまおう』ということでした。結果採用したスキルは両方ともDLCで入手可能なスキルですが、”技・速さ+5”と”速さ・魔防+5”です。最大でSP9600必要ですが、”+4”までは2400ずつとやや安価であることから取得順としては
- 技・速さ+3取得(必要SP:1200)
- 速さ・魔防+3取得(必要SP:1200)
- SPが貯まり次第、”技・速さ+4”→”速さ・魔防+4”の順に取得し、”スキルの書”を活用して本編終盤に+5にあげる(+4で止めても可)
といった流れを推奨します。
紋章士はカミラを推奨します。シンクロ補正の表の通り、カミラは絆Lv.20で『HP+7、速さ+5、魔防+4』の補正ができるため、アルフレッドの足りない速さ・魔防を同時に補正できます。また、カミラのエンゲージ武器”カミラの艶斧”を装備すると魔防が+10されることから、継承スキルと合わせると最大で『HP+7、技+5、速さ+15、魔防+19』という凄まじい補正が入ります。この補正を上記のステータス変化の表の値に足していただくとステータス直上げスキルの強力さが伝わるかと思います。また、速さを確保して敵の追撃を防ぐことによって、味方のチェインガードやルキナの”絆盾”による「初撃ダメージ無効化」効果と合わせて敵からブレイクされにくくなるため、戦術に組み込みやすくなります。
(2-2)なぜ”速さの吸収”を採用しないのか?
速さに関する強力なスキルとして”速さの吸収”がありますが、今回のアルフレッドには不向きであると考えます。
まず”速さの吸収”スキル効果は「自分から攻撃して敵を倒すごとに、速さ+2(最大+10、戦闘マップ終了まで)」という効果であり、今回私が提唱した速さ+系スキルの合計と同じラインに到達可能です。しかし、これは元々の速さが高めで、「一体でも敵を倒して”速さの吸収”が発動すれば、敵に対する追撃ラインが増える」ような場合に真価を発揮します。代表的なユニットはスタルーク×ティラユール、兵種はウォーリアー、ドラゴンナイトがあげられます。
一方で、フォガート×クピードーの組み合わせが顕著ですが、速さラインがトップクラスに高い場合は”速さの吸収”を発動させて加速を狙うより、元々の速さを底上げして初動から追撃を狙えるようにする方が有効と考えます(参考記事:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/10/05/064115)。
アルフレッドに関してもフォガートを運用する場合の考え方を基にしており、「追撃を受けやすい速さラインを底上げしつつ、逆に攻撃時の追撃発生ラインを確保する」ことを優先した方が戦闘マップ開始時から非常に動かしやすくなります。
ただし、DLC要素を縛る場合は、”速さ+5”を継承した後に採用を検討すべきかと思います。
(2-3)なぜ”星玉の加護”に頼らないのか?
序盤加入ユニットを育成する場合”星玉の加護”を活用するプレイヤーも多いかと思います。”ランダム成長”の場合は”星玉の加護”を活用した方が良いですが、”固定成長”においては上記で提唱したステータス直上げスキルを優先した方が良いと考えます。
”星玉の加護”は「全基本能力成長率+15%」という効果であり、”固定成長”方式の場合20回のレベルアップで通常時+3のステータスになります。レベルアップ1回当たりの質を上げる点では強力ですが、アルフレッドが使いにくいと感じる原因が「育成が進むまではステータスが足りない」ことにあり、”星玉の加護”の恩恵を感じるのはかなり先の話になります。(例外として、『ミカヤのエンゲージスキル”増幅”(杖の効果範囲+1)+リカバー』を活用して、戦闘マップ1つの間に大量の経験値を稼いでレベリングする方法があり、その場合は”星玉の加護”の恩恵は大きいですが、全プレイヤーがその方法を活用するとは限らないためこの場では考慮していません。)したがって、クラスチェンジ後のまだ育っていない状況下での通常プレイでは、”星玉の加護”の恩恵を待つために辛抱せざるを得ない期間が発生してしまうため、それならば足りないステータスを直上げしてしまった方が有効であると考えます。
(2-4)紋章士カミラとの相性の良さ
私はこれまで”騎馬兵種×紋章士カミラ”の組み合わせを高く評価してきました。例として、”シトリニカ×マージナイト×カミラ”(記事URL:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/10/26/235648)や”ゴルドマリー×グレートナイト×カミラ”(記事URL:https://n-goemon.hatenablog.com/entry/2023/12/29/152511)の組み合わせの記事を投稿してきました。
紋章士カミラのエンゲージ武器一覧を以下の表にまとめます。
カミラのエンゲージ武器一覧 |
|||||||
武器名 |
威力 |
命中 |
重さ |
回避 |
射程 |
絆Lv |
備考 |
ボルトアクス |
14 |
65 |
9 |
-20 |
1-2 |
1 |
魔法武器 |
ライトニング |
3 |
75 |
10 |
0 |
1-2 |
10 |
魔道書 自分から攻撃した時、2連続攻撃 |
カミラの艶斧 |
19 |
80 |
11 |
0 |
1 |
15 |
装備時、魔防+10 物理攻撃 相手の(魔防 - 守備)をダメージに加算する |
この組み合わせを大きく評価している理由の一つは、カミラのシンクロスキル”竜脈・暗”において騎馬兵種が発動できる『竜脈”水”』(回避-30の地形効果発生)にあります。この効果によって回避率が高めなソードマスターやウルフナイトといった敵の処理が楽になります。ただし、この竜脈は「自身の周囲2マス」に発生させるため、必然的に最前線に送り出す必要があり、ユニットの回避性能が高いか耐久性能の高さが求められます。”シトリニカ×マージナイト”の場合は魔法方面の耐久性能は良いとしても物理方面は厳しいため、どちらかと言えば竜脈よりもアタッカー重視の運用となります。”ゴルドマリー×グレートナイト”は耐久性能は一級品ですが、兵種の速さ上限値が低めなことから敵から追撃を受けるような状況が多くなる上に、幸運の低さから必殺事故をケアする必要がつきまといます。
こうした過去の考察を踏まえた上で、”アルフレッド×アヴニール”運用にカミラを組み合わせる選択は非常に有効ではないかと考えました。魔力の成長はほぼ期待できないため、エンゲージ武器は”カミラの艶斧”ほぼ一択となりますが、この武器の威力や追加効果の性能が頭一つ抜けているため十分採用価値があります。継承スキルやシンクロ補正で速さを補い、自身の高い幸運を合わせると高めな回避率・必殺回避率を実現できます。特に、アルフレッドの内部Lv.20における幸運19が”ゴルドマリー×グレートナイト”運用の内部Lv.40における幸運の値と同じである点は明確な強みです。また、例え攻撃を被弾したとしても”アルフレッド×アヴニール”の組み合わせは元々”グレートナイト”に匹敵する成長傾向であり、兵種スキル”金蓮”によるダメージ軽減も期待できることから物理攻撃には耐性が高いです。仮に敵の兵種に魔法職が多い場合はエンゲージを切って”カミラの艶斧”を装備すれば、シンクロ補正と継承スキル”速さ・魔防+5”によって合計で”魔防+19”底上げでき、物理・魔法の両対応が可能です。したがって、ステータス直上げスキルとカミラを組み合わせることで前線に送り込む際の安定感が大幅に向上します。
(2-5)アヴニール vs グレートナイト
最後に、アルフレッドをアヴニールまたはグレートナイトで運用した場合について比較します。
以下の表に、それぞれの兵種で運用した場合の成長率、ステータス(内部Lv.20、40、上限値)をまとめます。
|
成長率 |
ステータス比較 |
||||||
内部Lv.20 |
内部Lv.40 |
上限値 |
||||||
アヴニール |
グレートナイト |
アヴニール |
グレートナイト |
アヴニール |
グレートナイト |
アヴニール |
グレートナイト |
|
HP |
80 |
85 |
40 |
42 |
56 |
59 |
71 |
75 |
力 |
55 |
55 |
18 |
19 |
29 |
30 |
47 |
44 |
魔力 |
5 |
5 |
4 |
2 |
5 |
3 |
19 |
18 |
技 |
40 |
50 |
17 |
19 |
25 |
29 |
34 |
44 |
速さ |
50 |
40 |
14 |
12 |
24 |
20 |
35 |
25 |
守備 |
65 |
65 |
19 |
24 |
32 |
37 |
39 |
53 |
魔防 |
25 |
30 |
10 |
7 |
15 |
13 |
19 |
20 |
幸運 |
60 |
45 |
19 |
14 |
31 |
23 |
44 |
29 |
体格 |
15 |
15 |
9 |
10 |
12 |
13 |
16 |
20 |
合計 |
395 |
390 |
110 |
107 |
173 |
168 |
253 |
253 |
(ステータスの”合計”は、HPを除いた値)
物理防御においてはグレートナイトが勝りますが、アヴニール兵種スキル”金蓮”発動次第で変わります。速さと幸運の差が大きくなるため、グレートナイト運用の場合は幸運を補正するかシグルドと組み合わせて移動力確保、または圧倒的な耐久力獲得を目指す方針で運用するかの選択になると思います。一方でアヴニール運用では幸運を補正する必要はほぼないので、今回の考察ではカミラを推奨したように、紋章士との組み合わせの幅は比較的広いと考えます。したがって、今後さらに開拓が進んでより強力な運用方法が発見される可能性があります。
【3】総括
今回の記事では、アルフレッドを専用職で運用する場合について考察をまとめました。アルフレッドの力成長率40%と幸運の高さは中々到達しにくいラインではあるものの、設定上のハンデが大きすぎることから一般的に評価が低いことは理解できるものの、それを覆す考察ができない自分にどこかもどかしさを感じていました。”アルフレッド×アヴニール”の強い運用方法としてヘクトルと組み合わせた”反撃特化型”などもありますが、私がこれまで投稿してきた考察を発展させようと考えたところカミラとの組み合わせに辿り着きました。
半年ほど前、初めて”アルフレッド×アヴニール”の運用を考察した時は”星玉の加護”を組み合わせることか思いつきませんでしたが、考察記事の投稿を継続してきたことで自分自身も成長し、固定成長方式においては”星玉の加護”に頼る以上の結論が出せたのではないかと思っています。
今回の記事は以上となります。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
また次の記事でお会いしましょう。
2024年1月11日(木)
ネギ侍